\タイ人が日本語で答える"ANNGLE-Q"/
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アクセサリーや雑貨などタイでバイヤー業を楽しむ瀧澤素子さん

「ここで暮らしてみたい!」

これほどタイでの生活を満喫している人も珍しい。タイの大学で聴講生を務めた後、専門の養成学校でタイマッサージ師の資格を取り、その後は料理学校へ通ってタイ料理専門の調理師資格を取得。さらに現在はアクセサリーや雑貨小物のバイヤー兼デザイナーとなって活躍中なのが、千葉県生まれで名古屋育ちの瀧澤素子さん。

地元の高校を卒業後、アパレル関係の仕事に就いた。何度か旅行でタイを訪れるうちに、その魅力に魅せられるようになった。「ここで暮らしてみたい!」

タイに渡ったのは2004年。まだまだ少なかったタイ語を自由に操る日本人を見て、「私もああなりたい」。4ヵ月間の語学学校の後にシーナカリン大学タイ語コースに編入、難解なタイ文字にもチャレンジした。

ほどなく語学も生活も慣れるようになると、今度は同大学の講義に聴講生として参加。白地のブラウスに黒のスカートの制服を着用、一般の女子学生に混じって、一般教養やタイ語舞踊などを学んだ。

バイヤーの仕事との出会い

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大学を終え就職先を探したが、なかなか自分に合った仕事を見つけることができなかった。そうした時、友人から紹介を受けたのが、アクセサリーや雑貨・小物などの買い付け(バイヤー)だった。

日本の量販店などから問い合わせを受け、市場で品物を調達。写真や細かな商品データを電子メールで送って注文を取りまとめるのがバイヤーとしての仕事。

最初はアルバイト感覚、見よう見まねの挑戦だったが、慣れてくるうちに日本の卸先から直接声をかけられるようになった。ほどなく、とある輸入卸会社の準専従のスタッフに。事実上の“現地駐在員”として3年間、頑張った。

ちょうどこの頃、日本でメーカーに勤務する父がタイ工場勤務となり、バンコクへ赴任。精神的にも支えられた。

「これならできそうだ」

輸入卸会社での3年間が自分に自信を付けさせてくれた。口コミで顧客も増えた。「これならできそうだ」。2008年7月、BB FACTORYを設立。本格的なバイヤーの道に進んだ。

週に4日は市場での“情報収集”が欠かせない。ウイークエンドマーケットで有名なチャトチャック市場、中華街に近いサンぺーン市場、バンコク伊勢丹に近いプラトゥーナム市場が主なテリトリー。

今の季節、どんなアクセサリーや衣類が流行しているのか。今年の新デザインにはどんなものがあるのか。写真を撮って、事細かにメモ。こうしたデータの蓄積が、客先からの信用と信頼を導いてくれる。

「いつも同じ品揃えでは飽きられてしまう。お客さんのリクエストにどれだけ臨機応変に応えられるかが勝負。そのためには、歩き回って日ごろから知識を蓄えておかないと…」。靴底が減るのも早い。

毎日の仕事や暮らしが楽しくてたまらない

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少し前から自身でデザインも手がけるようになった。ブレスレットなど装飾品を中心にすでに試作品も用意した。今はまだ、「見本」の段階だが、経験から「必ず売れる!」と確信している。

間もなく在タイ10年になる。毎日の仕事や暮らしが楽しくてたまらない。一歩、市場に足を踏み入れると、どこからともなく「やあ、モトコ!」の掛け声が飛んでくる。当分、ここで暮らしていこうと思っている。

タイ好きが高じて、仕事の合間に、タイマッサージ師の資格も取った。まだ何か取りたくて、タイ料理師の学校にも通ったことがある。授業はすべてタイ語タイ文字。2ヶ月間で伝統的なタイ料理104品目をマスターした。外国人として4人目の卒業生となった。

「タイが私の住まい。そして、タイが私の仕事場――」

タイで在留届を提出済の日本人は最新の2012年統計で約5万人。企業などの駐在員や永住者、その家族などが多くを占め、滞在する男性の多くが仕事を持って暮らしている。女性についてはビザの関係から就労が難しいと一般的に理解されているが、実は「働く」女性は決して少なくない。新企画「タイで働く女性たち」では、タイで仕事やボランティア活動などに就き、活躍する女性たちを追う。

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