バンコクのスクンビット・ソイ19にこのほどオープンした本格的日本食料理店「Zipangu」は、料理と酒のマリアージュ(相性、組合せ)を追求する店。帰ってきたサムライソムリエ・利き酒師の原宏治氏がプロデュース、バンコクの飲食街に一石を投じている。氏が勧めるマリアージュの数々と直々のコメントを一挙掲載!
ノルウェーサーモンとクリームチーズアボカドの生春巻きとFOLLADOR Prosecco Cuvee Rose Extra Dry N.V
ハーブでマリネしたノルウェーサーモン、クリームチーズの黄金コンビとアボカドを生春巻きにしたスターターにもってこいの逸品です。これにはサーモンピンクで超辛口ながらプロセッコ種特有のほんのりとした甘味が絶妙のバランスのフォラドールロゼが最高の組み合わせです。ハレの日ならビールで乾杯よりもプロセッコで乾杯はいかがでしょうか?気持ちも華やかになりますよ。
牛フィレ肉のたたきタリアータ風と玉川自然仕込生酛純米酒 コトノトリラベル
五百万石の無農薬酒米をつかい、明治時代の日本酒を再現するために蔵付き酵母と生酛造りで醸した意欲作。荒々しく力強く、生命力に満ちあふれてい るような味の太さ、濃縮感。醤油だれで漬けにした牛肉のたたき、をバルサミコを煮詰めたソースとパルミジャーノチーズにも抜群な相性です。
卓上炙りしめ鯖とNEGRO ANGELO E FIGLI Serra Lupini Roero Arneis 2010
イタリア、ピエモンテ州ロエロ原産の品種。黄金がかった麦わら色。カモミールなどの花のようなデリケートな香り、アーモンドに近いコクのある旨味 もあり、脂ののったしめ鯖を炙って食べると思わず箸が止まりません。まさに至福のひととき。
赤ワインで煮込んだ豚の角煮とMASSOLINO Barolo 2007
和食の定番料理である豚の角煮を赤ワインをつかってとろとろになるまでじっくり煮込みました。醤油、味醂、と赤ワインの東西混合の素材が複雑性を 出しています。ここにはイタリアワインの王様といわれるバローロを合わせてみてください。薄く鮮やかなチェリー色をした花の香りと木イチゴのアロ マ、それをしっかり支える酸が絶妙なバランスで豚の角煮を優しく包み込みます。
広島産瞬間燻製の牡蠣と貝柱、オリーブオイル漬けとGAJA Rossj Bass 2011
軽くスモークした広島産の大粒牡蠣をオリーブオイル漬けにして手間と時間をかけた逸品は牡蠣と帆立のエキスがいっぱいです。イタリアワインの帝王 ガヤが造る白ワイン、ロッシ・バスを合わせてみてください。「ロッシィ」と「バス」の2つの畑からとれるシャルドネを使ったワインはレモンや柑橘 系の白い花、はちみつの香り。程よい酸とミネラル感と重層感のあるワインはカキのとホタテのエキスと最高の組み合わせ。
新鮮刺身と玉川純米吟醸 コウノトリラベル
五百万石の無農薬酒米を使用した品格のある、やさしい果実を思わせる吟醸香とまろやかな旨みが新鮮な魚介類をさらにおいしくしてくれます。思わず 頬が緩む幸せな組み合わせです。
ぶりかまのスパイス焼きとCH. TOUR LEOGNAN 2009
貴重な特大ぶりかまを生臭くならないようにしっかりモロッコスパイスでマリネしてからじっくり炭火で焼きました。フランスのグラーブで造られるメ ルロー主体のこのワインは繊細ながらもしっかりした樽香のバランスがとてもよい上品なワイン。モロッコスパイスとぶりという意外な組み合わせは赤 ワインと出会うことで究極のマリアージュとなります。
いわしの丸干しと玉川純米吟醸 雄町
幻の酒米といわれる酒米「雄町」から造られ、さらには意図的に1年間蔵の中で熟成させたこの酒は豊かな旨 みとハーブや草を思わせる野生的な香りが特徴、いわしの丸干しなど苦味のある料理と絶妙にマッチします。単に香りだけでなく旨味もある玉川の純米 吟醸をお楽しみください。
磯の香り漂う大粒牡蠣の磯焼き玉川特別純米酒
玉川が造られる久美浜湾では牡蠣の養殖も盛んです。よく切れる旨酒の玉川特別純米酒と海産物はこたえられない組み合わせ。ここはひとつ地元の人と 同じようにぬる燗で楽しんでください。他の玉川シリーズと比較するとスムーズで飲み飽きしないオールマイティな純米酒です。
Zipanguの連絡先は次のとおり。
02-651-2180 (電話はSACHA’S HOTEL UNOと共有)
Koji Hara / Bacchus wine consultancy Co., Ltd.
bacchusonline@gmail.com
◎上記の酒類は、次のサイトから注文ができる。(配達可)
www.bacchusonline.net/
画像デザイン制作:
WINGOOD(THAILAND)CO.,LTD.