敵地でイラクにドローで堂々のグループ首位
サッカーのFIFAワールドカップ2018のアジア2次予選でF組を戦うタイは、最終戦で強豪のイラクと引き分けてグループ首位での最終予選(3次予選)進出を決めた。
タイは最終戦で引き分け以上なら首位通過が決まる状況で、敵地でのイラク戦を迎えた。試合は前半にタイがセットプレーから先制すると、後半に同点とされるも87分に再び勝ち越し。後半アディショナルタイムに2対2の同点とされてしまったが、ノルマの「ドロー」を達成して見事に自力での2次予選突破を決めた。
いよいよタイがW杯をかけた最終決戦へ
タイがワールドカップ出場をかけた、いわゆる「最終予選」に進出するのは2002年の日韓大会の予選以来2度目のこと。とはいえ当時は日本と韓国がホスト国のため予選に出場しておらず、オーストラリアもまだアジア予選に参戦していなかった時代だけに、実力で掴んだ最終予選は今回が初ともいえる。
これまでの実績からすれば中東の強豪国であるイラクが優位と見られたグループだったが、結果はタイが堂々の首位通過。近年、目覚ましい成長を遂げているなかで、実際にアジアの勢力図を揺るがした形だ。
最終予選は今年9月に開幕し、約1年をかけて争われる。12カ国が6チームずつ2組に分かれ、それぞれの上位2カ国がワールドカップ出場権を獲得。3位の国はプレーオフにまわる。タイのサッカーが、いよいよアジア最高峰の戦いに挑む。