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タイでは病院とビジネスライクに付き合おう!

タイの病院はビジネスライクに
タイの病院はビジネスライクに

バンコクの医療機関は最先端の設備や技術を擁し、医療ツーリズムも盛ん、というのはよく知られていることです。日本や欧米の大学を卒業したり研修を受けていた医師も多く、日本語での診察や「日本ではこうだけど」というような話をしながらの診察も可能だったりします。日本人が多く利用する高級私立病院であれば、日本語のできない医師でも通訳がつきますし、英語ができる医師も多いので困ることはほとんどありません。

サービス完璧なタイの高級病院
サービス完璧なタイの高級病院

病院もサービス精神旺盛

「15分以上お待ちの場合はスタッフに声をかけてください」といわれ、予約しておけば待ち時間は非常に短く、血液検査やレントゲンの結果が出るのを待つ間は「朝食はお済みですか?院内のレストランでお食事かお茶をしながら待っていてください。所要時間はだいたい1時間くらい、順番がきたら携帯にお電話します」なんていうのは普通。具合が悪くて横になりたいと言えばすぐに部屋を用意してくれるし、待合室でウトウトしていれば枕だって持ってきてくれる。怪我をしていたり、めまいがすると言えばすぐに車椅子を持ってきてくれるし、外国人だとみればすぐに「通訳はご入用ですか?」と聞いてくれる。タイ人のホスピタリティが非常に良い形で発揮されているのが病院のサービスだなぁ、とも思います。

そんな高級私立病院ですが、時々驚くようなことにも出会います。

ちょっと検査のつもりが…

バンコクに来て1年ほど経った頃。腹痛がひどく、食事をしても気持ちが悪い状態が続いたため、バンコク市内の某高級私立病院へ行きました。日本語のできる医師がいるというので、その先生に診察してもらったところ「ちょっと胃カメラで調べましょう。麻酔を使った検査になるので、半日入院してください」と予想外の展開に。会社に連絡を入れて1日休みをもらう許可を得てから、麻酔をしてもらっての胃カメラ検査。日本だとこの麻酔を使った検査はあまりカジュアルに実施はされないようですが、この時の先生は全く大げさな様子も特別な様子もなく、検査を勧めてきました。あとあと日本の友人に聞いてびっくりしたものです。

タイの病院で入院
タイの病院で入院

さて、検査の結果は胃潰瘍と十二指腸潰瘍だったのですが、先生が「どうせひとり暮らしでしょ?このまま帰っても寝てるだけなんだから病院にいなさいよ」とおっしゃってそのまま入院。翌日の血液検査の結果が悪かったため、結局トータル4日間の入院となりました。「ゆっくり休むことが一番の薬だから」といわれ、24時間完全看護でゆっくり静養できたのはよかったのですが、お会計をするときに請求書を見てびっくり!会社の医療保険が使えたのですが、それでも4万バーツ以上の自己負担となりました…。

この話を後日、タイ語の先生にしたところ「私も具合が悪くなると、自分で運転できるうちに病院に行って入院させてもらうの。一人暮らしだと、寝込んでるときって食事もままならないじゃない?病院にいるほうが安心よ」と言われてしまいました。他のタイ人の友人や同僚に話した時も、この先生の考え方と同じようなことを言う人が何人もいました。寂しがり屋で心配性(物事をちょっと大げさにとらえがち)のタイ人らしい考え方かもしれません。

サービスと安心は無料ではない

後日、その病院にお勤めの通訳さんから「あの先生、すぐ入院させたがるんですよ」と聞いて、びっくり。これを「医者に騙された」というのはたやすいですが、果たして弱っているときにそんなに毅然と立ち向かえるものでしょうか?今では、タイの病院はもう少しビジネスライクにお付き合いしていいんだとわかっていますので、検査入院や半日点滴入院を勧められても「いやー、仕事もあるんで今日は入院できないです」とあっさり断れるようになりました。断っても、先生は嫌な顔は別にしないですしね。「ああ、そうですか」というだけです。

サービスも質の高い医療もお金で買えるからこそ、きちんと損得・メリットデメリットを確認して、「自分で」判断・選択していく賢さは日ごろから身につけておかないといけない、といういい教訓になりました。

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