昨今急激な発展を遂げるタイ王国。それに伴い世界中から金、物、人があつまってくる首都バンコク。この街では日本では絶対に会えないような、夢と希望そして野望を持った凄い人たちとお友達になる機会が非常に多く、世界で一番エキサイティングな出会いのある街の一つです。
このシリーズでは私がタイで出会ったいろんな意味での「凄い人物」を独断と偏見でご紹介します。今回は、今この地球上で一番ビンテージ・デニムを買いあさっていると思われるパキスタン出身の男をご紹介します。
その男の名前は「MR SALEEM」
そもそも古着ビジネスとは!?
古着ビジネスとは一般古着として販売する物、ビンテージ・クロージングとして高額で取引される物というのは、実はごく一部で、ほとんどの古着はさまざまな用途に使われる素材にリサイクルされています。吸水性の高いコットンは工場で汚水やオイルなどを拭くワイピングクロージング用、ウール・カシミアなどは混紡率で分け高級素材の再利用へ、ポリ系はソファー等の詰め物やスポンジに加工する物等へ仕分けされ、販売されます。
ただ同然で入手できる代わりに、実はお金にするには非常に手間がかかる商材でもあり、カビや粉塵で環境を汚染し、取り扱いによっては人体にも害を起こすという大きな問題を抱えています。ですから、今現在は先進諸国で集められた古着は、人件費が安く安全環境基準の低い国へ送られ仕分けするのが主流となっています。
彼はそのうちで最近注目のパキスタン古着業界の先駆けで、現在はバンコクへ拠点を移し活躍している男です。
幻のビンテージデニムが山
現存するのは世界で数着のみ?リーバイス幻のプルオーバージャケット!俗にいう「ファースト」モデルの元になったと言われる2ndデニムを使った 213というモデルのさらに前に作られたと思われる物で推定100年前に作られた物?!あまりの程度の良さに最初は偽物かと疑いました。
中には、「パタヤの海の見える新築コンドと交換を希望されたが断った」という、幻のリーバイス社ジャケットや、トヨタの新車と同じくらいの値段という、ミュージアム級のデニム・パンツがありました、、、海の見えるパタヤのコンドっていったい幾ら位するのかな。
総額2億円以上のビンテージコレクション
昨年度はビンテージ・デニムだけで2億円以上買ったと豪語する彼のコレクションは凄まじく、ネットで検索しても出てこないし、今までうわさでしか聞いたことがないレベルもの貴重な物がたくさんあり驚かされます。
軍ものジャケットについてた勲章やピンズのコレクション。禁断のナチス物がちらほら。記事では自粛しましたが彼のナチス・コレクションも凄いデス。
あまりにもすさまじいコレクションの為、彼の身に安全を考慮し所在や連絡先については公表を控えますが、どうしても気になる方はお問い合わせください。
最近バンコクでも流行しているビンテージスタイル。彼はバンコク市内にビンテージ博物館を作る為、今も世界中から希少なデニムを買いあさっています。