「タイ進出までの軌跡」や「知られざるきのこの効能・効果」など4回にわたりお伝えしてきた「世界のきのこ屋さん」ホクト株式会社の特集ページもいよいよ佳境。5回目の今回は「もうそろそろ、美味しいきのこ料理のレシピを紹介して!」という声にお応えして、厳選企画「タイでホクトのきのこを使ったオススメ料理といえば、これキマリ!」を一挙ご紹介。
和洋中に関わらず、タイで日本式の調理をしようという場合、最も困るのが食材の入手。例えば、日本では当たり前の「市販のカレールー」や「つゆの素」。こうしたものは今では、日本食材店まで出かけていけば手に入るようにはなったとはいえ、まだまだ値段も高く、タイ人の一般家庭にはそう馴染みのあるものとは言えない。
そこで本稿では、仮に指定された食材が手に入らない場合であっても、タイの一般食材で代用の効くレシピばかりを集めてみることにした。これでタイに住む貴女も、料理の達人に!
☆きのこ汁なし坦々麺☆
バンコクでも最近、専門店ができるなど人気沸騰中の「坦々麺」。ホクトのきのこを使って、あの濃厚な味を再現できないかとチャレンジしたのが、このレシピ。
上記食材のうち、「中華麺」はタイラーメン「バミー」で代用可能。レモンは「マナオ」でも。ワインも最近はどこにでも手に入るようになった。コリアンダーシードに首をかしげる人もいるだろうが、実はタイ料理に最も馴染みのあるパクチーの実がこれ。地元の市場に行けば簡単に手に入る。
ソース用の食材も中国出身者が数多いタイでは容易に入手が可能。より安く入手したいのなら、チャオプラヤ川沿いのチャイナタウンに行けばいい。中華系のソースに、ホクトのきのこを和えたタイラーメンがマッチング。これはまさにオススメの一品!
☆たっぷりきのことトマト炒めバルサミコ酢味☆
バルサミコ酢のほんのり甘い香りがアクセントのレシピ。最近は、日本食文化に加え洋食文化も広まるなど、地元タイの人々の舌も高級志向を求めるようになっていて、それに応えた献立の一つと言えるだろう。
だが、高級食材バルサミコ酢は日本人にもそう馴染みのある食材とは言えない。そこで、代用品として紹介するのが、大衆食用酢、赤ワインビネガー。最近はタイ人も好んでワインビネガーによる味付けを嗜むようになった。
ポイントは、赤ワインビネガーに少量の砂糖を加えること。すると、あら不思議、バルサミコ酢そっくりの調味料が完成!
☆きのこの海鮮あんかけ焼きそば☆
シーフード食材が豊富なところが、タイのもうひとつの魅力。バンコク東部の漁師街シーラチャーでは、毎朝、生きの良い魚が次々と市場に上がる。こうした新鮮な食材を使ったシーフードタイ料理にヒントを得たのが、このレシピ。
イカやアサリ、エビなどの新鮮な魚介類。レシピにはそうあるが、水揚げ量の多いスズキや他の二枚貝でも十分代用は可能。合わせる野菜も白菜などにこだわらず、タイ料理にお馴染みの空芯菜などでも美味しくいただける。ホクトのきのこから染み出した旨味成分が、何よりも食欲をそそる。
焼きそば玉も、タイラーメンの「バミー」で十分に代役が可能。一杯飲んだ後のシメとしても最高の一品ではなかろうか?
☆きのことタケノコの土佐煮☆
日本人なら忘れてはならない故郷の味「土佐煮」。熟成させた鰹節で採った出汁は極上の味。この出汁に醤油などを加え、じっくりと味を染み込ませたのが当該郷土料理。
実はタイのローカル市場では、乾物類も実によく出回っている。照射の強い南国の地タイ。食材を乾燥させ長持ちさせる保存法は、はるか昔から一般家庭に伝わってきた。
タイの淡水魚に「パートン」と言う魚がいる。内臓処理をした後に強い日差しにさらして乾燥をさせ、火で炙って粉々に叩き潰したものが「粉末出汁」として市場に出回っていることをご存じだろうか。日本の鰹節のような、わざわざカビを生やして熟成させるなんて手間のかかる作業はしない。タイの一般家庭で使う、ごくありふれた一般食材である。
鰹節が見つからなくても、これで十分代用が可能。味も遜色ない。醤油やみりんは今ではタイ国内でも生産する一般調味料。タイでかつお出汁が欲しくなっても、もうこれで何の心配もいらない。
タイの一般市場に流通する代替可能な食材を合わせて紹介した今回のレシピ。食糧事情の豊かなタイで、まだまだ代用の効く食材はごまんとあるはず。タイのローカル市場を歩いてみるのも何かと楽しい。是非、チャレンジしてみては?