タイが大好き日本人は多いけれど、「タイ語の発音は難しい」「字は読めない」から・・・。とおっしゃる方が大半のようにお見受けいたします。
日本語を話そうとしているタイ人が、タイにいる日本人ぐらいいる現実
日本人がタイ語を話さないでいい状況が長い年月をかけて作り上げられた理由を推察するに、おそらくひとつは、タイ人のホスピタリティー精神で、話さなくても楽に暮らせる環境を用意しちゃった、ということです。日本人が勉強するより、僕たちが勉強したらいいじゃない?ということですね。日本語を勉強する学生は国際交流基金の2009年海外日本語教育機関調査結果によると、78,802人にも上ります。これはタイにいる日本人人ぐらいの数になります。
でも、それでいいのかなぁ?って、思っちゃうのです、正直。たとえば、日本に中国語をべらべらしゃべれる日本人がいっぱいいて、街の中心地には中国人街があって、おしゃれスポットが中国人であふれていて、「日本人、まじ使えねーよなぁ」って中国人が経営する中国風居酒屋でチンタオビール飲みながら言っていたら、ちょっとこの状況おかしい…って思いますよね。
それって、タイでは当たり前ですけどね。とはいえ、今回はそれが論点なのではありません。
タイ人が日本語を話し、タイ語を話さなくていい社会の周りには
どこの観光地でも「お姉さんきれーね」って日本語で言ってくれるこの国は「タイ王国」というれっきとした日本ではない国で、「日本の首都はどこ?」とか「オオサカ?それおいしいの?」っていう人もたくさん住んでいます。
タイの人たちって、国民のほとんどが「タイ王国大好き」「自分大好き」「王様大好き」ですし、日本人以上に「保守的」な人が多いと思っています。自分と違うものを「同じように受け入れる」というのは苦手。だから別の場所を用意する。そうすると自分は快適だから。かき回されたくないから。
そんな人たちにとって、「自分の国嫌いだけどタイ好き!」「タイ語できないです」という人たちってどう映るでしょうね。いくら「仲良く」していても「周りのタイ人と同じ」というには異質すぎる、のではないかしらと思います。それは、周りにいる「ごちそうと言えばフジレストランに行く」あの子や「アニメオタク」のあの子も「日本語上手な」彼も本質的な部分ってそう違わないんじゃないかなぁ。
そういう人たちに「あなた」という存在を理解してもらいたい、より深くコミットって思う人、いるはず。いるよね?
自分と全く違う人は好きになれないよね。
タイ人って、たぶん思う以上に慎重だと私は思っていて。彼らに「大丈夫」と思わせられる最初の入り口の一つは確実に「発音」。「べらべらわからないタイ語を話す」人よりも「発音がいい」人に評価高いです。「同じ仲間だ」と思ってもらえやすくなるのは当然かな、だって、「わかりあうことが容易」でしょう?
前回も書きましたが、タイ人は「タイ語が難しい」ということをよく知っています。私の世代(40代)でも自分の名前すらかけない人に一昔前だったら通訳でお会いすることがありました。だから(外国人の)あなたが、タイ語を読み書きできるって彼らにとっては「すごい!!」と思ってもらえる、彼らの心にスッと入る歩み寄りをあなたがしていることになるのです。(その代わり、声調までちゃんと、音取るだけではだめ)
どうやったら、発音良くなるの?どうしたら読めるの?はまたの機会に…。