苦しい展開も、台湾を逆転で撃破!
2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会へ向けたアジア2次予選が11月12日に行われ、タイは台湾に4対2と逆転で勝利。最終予選進出へ大きく前進した。
試合は立ち上がりの前半3分、コーナーキックから台湾にまさかの先制点を許してしまう。タイは苦しい展開となったが、前半41分にJリーグクラブも獲得を狙うティーラトン(ブリーラム・ユナイテッド)とティーラシン(ムアントン・ユナイテッド)の黄金コンビで同点ゴール。
後半に入って逆転したあとで再び台湾に同点ゴールを許したものの、後半途中から出場したタナー(ポリス・ユナイテッド)が1ゴール1アシストの活躍で試合を決めた。
アジアの勢力図を塗り替えるタイ
この結果、タイは4勝1分け無敗で勝ち点13。最終戦のイラク戦に引き分け以上でグループ首位が決まる。最終戦に敗れた場合も「2位の成績上位国」に入る可能性が極めて高く、タイの最終予選進出はほぼ当確といえる状況となった。
これまで、タイが最終予選進出を果たしたのは2002年の日韓大会予選が唯一。その時はホスト国だった日本と韓国が不在の特殊な状況だっただけに、実力でつかむ正真正銘の最終予選進出はタイサッカー史上初の快挙となる。
タイの躍進は、アジアサッカーの勢力図を塗り替えようとしている。これまでの力関係からすれば、中東の強豪・イラクの「一強」と見られたこのグループ。戦前、タイが首位を独走する展開を予想した人は少なく、驚きを与えている。
最終予選は12カ国が2つのグループに分かれて争われる。当然、最終予選にコマを進めてくるはずの日本とも2分の1の確率で対戦することになる。史上初めて、「ワールドカップをかけた日泰戦」が実現するかもしれない。