少し前ですが、今年の3月「Google News Lab」チームがタイメディア記者を招待し、現代のオンラインメディアについての情報を共有したことがありました。
今回は、その中から近年のタイにおけるネット広告の動向ついてご紹介します。
Googleが共有したタイに関する興味深い統計
- タイは東南アジア地域の中でインターネットの速度が2位
- タイ全土90%のエリアでインターネット接続が可能
- 現在タイでのインターネット利用者数は約4600万人(2020年には5900万人増と予想)
- インターネット利用者のうち3000万人モバイル端末を利用
- タイ人のインターネット使用時間は平均1日あたり4.18時間
- インターネット使用者は40歳以下がほとんど
- Googleで検索される回数は1日あたり30億回以上
- タイで一番人気の検索キーワードは「หวย(ファイ:宝くじ)」
※毎月1日と16日は公営宝くじの抽選会があるためその期間は検索回数が激増
タイ人若年層はソーシャルメディアでニュースを読む
インターネットへのアクセスがすごく身近になったため、現代人の情報を受信する動向として2つの重要な特性に変化しました。
1.テレビや新聞より、モバイル端末を利用してニュースを読む人が増加
2.ニュースは報道局よりソーシャルメディアからが主流になっている
ソーシャルメディアでニュースを見る理由
- テレビや新聞より素早く情報を受取ることができるため(特に速報ニュース)
- ソーシャルメディアで流れる情報はバラエティな情報が多い(芸能、音楽、映画など)
- ソーシャルメディアは情報を気軽に共有したりコメントしすることが出来るため
ソーシャルメディアを利用してニュースをみているのは女性18歳〜24歳。また、40代以降の人にとってはテレビや新聞はまだ主流となっている。少し気になったのは、ソーシャルメディアで情報を受け取る人にとって一番の癖モノは「広告」とのこと。そのため、18歳〜24歳の人がAdBlockアプリ(広告を非表示にするツール)を使っているケースが多いとか。
SNSの広告ブロックアプリを利用する理由
- ニュースを読んでいる途中に出てくる広告が邪魔だから
- 自分のプライバシーが侵害される可能性があると思うから
- データ通信の通信量の節約になると思うから
- AdBlockアプリを設定することで接続速度が速くなると思う人がいるから
- AdBlockアプリを設定することでバッテリーの節電になると思うから
映像ニュースはテレビよりもYOUTUBE
調べによると、タイ人はテレビをみる時間よりYoutubeを見る時間が62%長い。Youtubeがタイで人気の理由は、「シェア」が素早く且つ簡単にできるから。知人や関係の友達からタグを経由してシェアされるコンテンツは面白かったり、珍しかったりするニュースだが、自分の興味や趣味に関係する情報が通知されるため、思い出としてキープしておきたいという意味合いでも活用されている。(タイムラインをメモとして使っているような感じでしょうか)
以上
あとがき:以前、タイのマーケティングにまつわるネタを書いていましたが、しばらく書かずに放置していました(汗)最近いろいろおもしろい情報を仕入れたので書きたいと思います。また、今後はタイマーケティングに限らず、私が面白いと思うタイの話を書いていこうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!