「えっ、今？Cocaでご飯中！」などと友達とおしゃべりしたり、携帯電話でfacebookに投稿、さらには食べることそっちのけで携帯ゲームに興じるなど、何かと携帯好きなのがタイの若者。電車の中でも、歩いていても、いつでもどこでも携帯片手に夢中になる様子は、同じ携帯大好き民族の日本人も驚いてしまうほど。そんなタイで、大人気のタイスキ店が「業を煮やして」開発したのが、この鍋。
その名も「THE BONDING POT」。ごく普通のタイスキ用鍋に見えるが、電源コードの途中に赤い半球状の付属物が見える。初めて見る人は「何だろう？」と思うに違いない。
実はこれ、白色の穴の部分に、iPhoneなどの携帯電話が差し込めるようになっており、食事中は携帯をここに差し込んでおかないと通電しない仕組みになっている。つまり、「携帯はここに置いておき、一心不乱に鍋をつつけ！」という店のメッセージと読むことができる。
開発したのは、タイスキのチェーン大手Coca（コカ）。まだ一部の店舗にしか導入されていないが、順次拡大していくという。嫌味にならないよう、デザインも工夫し、遊び心を交えて導入したところ、客の評判も上々とか。
食が進めば回転率も良くなり、より多くの集客が見込めるというCocaの事業戦略。ここまで来れば、もう、あっぱれと言うよりほかはない。さあ、みなさんも携帯置きにCocaに行ってみては？
