旅は過程に価値がある
タイの鉄道に揺られると、私は自分自身の人生の生き方や、世の中の様々な問題に思いを馳せます。
- 日本という恵まれた環境に生まれたことをもっと活かさなければいけないのではないか、もしかしたらこの環境に甘えているのではないか。
- 食べることに困らず、楽しいことが溢れている日本、しかし、私達はいつの間にか我慢する力を失っていないか。
- スマートフォンはたくさんの情報や世界の人々と繋がる素晴らしいツール、しかし、私たちのほとんどは頭に残らない無駄な検索ばかりに使い、価値の無い時を過ごし、多くの経験や知識を得る機会を失い、考える力さえも退化させているのではないか。
可愛い子には旅をさせよ
タイの鉄道に乗って、そんなことを考える人間がどこにいるのかと多くの方が思われたでしょう。しかも、無名の鉄道マニアが何を言っているのかと。
iPhoneの生みの親であるスティーブジョブズさんは、「終着点よりも旅の途中にこそ価値があるのだ」と言いました。「可愛い子には旅をさせよ―」とは、昔から言われていることわざです。
つまり、旅とは目的地に行くことだけでなく、その過程も含めてあなたを成長させるものであるということです。私は鉄道に乗っている時間こそ、多くの成長が出来る旅の過程であると考えています。
鉄道ほど多様な価値観が集まったものはない
鉄道は、列車という共有スペースに多くの人たちが乗り合い、自由に動くことができる空間です。たくさんの人生や多様な価値観が同居します。互いにぶつかりながらも理解し合い、時には意気投合しながら、皆がより快適に、より安全に目的地へ向かうという共通のゴールを無意識に目指し、団結している「最強のソーシャルスペース」と言えるでしょう。人生を旅になぞらえる例が多くありますが、鉄道に乗っている時間はまさに人生そのものです。
タイと鉄道への想いを
異国であるタイの鉄道に乗ることは、国境を越えた様々な違いも加わることで、無限の発見があり、あなたに広い視野、柔軟な考え方を与えることになるでしょう。
冒頭にも触れましたが、これからタイの鉄道について、「そんな目線で乗っているのか!?」と変態とも感じられる視点で奥深く伝えていきたいと思います。私の鉄道愛の信号を発信させていただく機会をいただき、ありがとうございます。受信しましたら、安全確認のためにこのANNGLEのホームページに立ち止まってくださいね。おっと、マニアックでした。