日本の大手コンビニ「ローソン」がタイの流通大手サハ・グループと合弁で設立した「サハ・ローソン」が28日、バンコク都内に3店舗をオープン、記念式典が開かれた。会場となった「LAWSON 108 サハパット店」は両グループの幹部や報道関係者らで賑わった。サハ・ローソンでは今年度中にタイ国内に50店舗を出店することにしている。
記念式典には、ローソン側から取締役副社長執行役員COOの玉塚元一氏が参加。「これからタイのお客様にローソンのサービスをご提供します」などと抱負を述べた。サハ側からも経営幹部が参列した。
ローソンは日本国内ではセブンイレブンに続く第2位だが、海外出店が遅れ、これまでに構えた海外店舗は中国とインドネシアのみ。タイが海外3カ国目となった。ローソンでは、今後、海外進出を積極展開したいとしている。
サハ・ローソンが出店した今回の3店舗は、もともとサハが直営としていたコンビニ「108」。内装外装ともに改装し、陳列商品を一新することで「LAWSON 108」として再スタートした。サハ・ローソンではこうした方法で、旧108の約500店舗を順次「LAWSON 108」に衣替えし、タイでトップを走るセブンイレブンを追う方針。
「LAWSON 108」では、日本のコンビニでお馴染みの「おにぎり」を店内で製造するほか、コンビニでは定番の「おでん」コーナーも常設させ、顧客獲得を狙う。このほか「ニッポンのうどん」やオリジナルパンも投入して幅広い客層を取り込みたい考えだ。
ついにタイで始まったセブンイレブンとローソンとの海外バトル。今後の展開が注目される。