地元紙によれば、タイの首相府相は7日、海外からのタイへの直接投資について、「長年、日本がトップシェアを占めてきたが、今後10年では中国が追い抜く勢いで増えている」との見解を示したそうです。これは、中国・広州市で開かれたタイ投資委員会(BIO)主催のセミナーでの内容です。
タイと中国で包括的枠組み協定
東部経済回廊(EEC)への投資を呼びかけるもので、中国企業600社が参加したそう。また、同日にタイと中国は、両国の貿易と経済連携の強化に向けた包括的枠組み協定を締結しました。同協定では、2国間貿易額を、2017年の736億7,000万ドルから、21年までに1,400億ドルへ拡大することが示されました。さらに、今年初めて開催された中国・上海での中国国際輸入博覧会(CIIE)に今後、タイ企業が参加できるようにすることや、貿易促進を目的とした合同会議を定期的に開くことも約束したそうです。
タイランド4.0という政策
遡ること10月25日に開かれたあるセミナーでは、在タイ中国大使館の政治担当参事官が出席。タイランド4.0政策を支援し、EEC開発への投資を加速させることを約束しています。コンケーンからバンコクを結ぶ高速鉄道建設も着工されていますし、蜜月ぶりが目立ちますね。