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課題山積の厳しい船出!?プラユット首相就任

課題山積の厳しい船出!?プラユット首相就任

6月11日、ワチラロンコン国王の承認を受け、プラユット氏が正式に第30代首相に就きました。タイが抱える課題は米中貿易摩擦、少子高齢化、最低賃金問題と枚挙に暇がなく、今後政権がどのように対応していくかに関心が集まりますね。

大連立で山積の課題に挑む

さて注目は、計19党による連立与党の枠組みが固まった2017年から実施している「福祉カード」政策の今後。年収10万バーツ以下の低所得層1450万人を対象に、一律500バーツを給付する他、通院費時補助として1,000バーツを支給する制度です。

問題は年間400〜500億バーツという多額の税金を財源としている点で、SNS上では中・高所得者層から「単なるバラまき政策」との批判が噴出しています。そんな中、プラユット首相は6月11日、「福祉カードは継続し、支給人数と額を拡大する」と宣言。

低所得者による新政権への支持が高まると期待される一方で、中間層以上の不満は強まりそうなんです。

suc / Pixabay

外的要因も……。

騒がれ続けている、米中貿易戦争も懸念材料ですね。今年の輸出総額は前年より55〜67億ドル減少すると予想されており、特に自動車部品メーカーへの影響が大きいそうです。

ご存知との通り、すでに中国にある生産拠点を構える企業が、タイへ生産移管を進めるあるいは検討をはじめている企業もあり、タイにとっては、好影響につながる場合もあるでしょう。また、国内総生産(GDP)の1割を占めると言われる観光収入へのてこ入れも重要。

貿易戦争の渦中にある中国人観光客以外に、台湾、日本、インド、香港などからの観光客を誘導する方針です。

Life-Of-Pix / Pixabay

どうなる?マニュフェスト

一方、プラユット首相が在籍している国民国家の力党は以下のマニュフェストを掲げているます。

  • 1.最低賃金を1日当たり400~425バーツに増やす。
  • 2.大卒初任給を最低2万バーツに引き上げる。
  • 3.オンライン販売業者の徴税を2年間控える。
  • 4.所得税を10%減らす。
  • 5.高齢者向け給付金を現行の毎月600バーツから1000バーツに増やし、定年を63歳まで延長。
  • 6.少子化対策として妊婦への助成金を毎月支給するなど

日系企業にとっては、最低賃金の値上げは人件費の増加につながるため、注目度が高いでしょう。今回、首相指名選挙で上下院750議員のうち、500票を集め圧勝したプラユット首相。

しかし、今回の政権は19党の大連立のもと成り立っており、協力政党との関係がこじれれば政権運営の停滞もあり得ます。まずは、23日にバンコクで開かれるASEAN首脳会議。

民政移管後最初の大仕事をどうこなすか、プラユット首相の手腕が試されるでしょう。

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