今や世界で最も多くの日本人サッカー選手がプレーするリーグとして、日本での注目度も日に日に高まりつつあるタイプレミアリーグ。2013年シーズンも幕を開け、今季も数多くの日本人選手たちがタイを舞台にプレーしている。
3月2日のタイ・プレミアリーグ開幕時点で、今季はなんと37名がタイリーグ所属クラブに在籍。近年、年を追うごとにその数を増やし続けてきた日本人選手だが、今季も「史上最多」の人数を更新したことになる。
その振り分けはトップリーグであるタイ・プレミアリーグに11名、2部リーグに当たるディビジョン1に15名、3部リーグに相当するディビジョン2に11名というもの。昨季はリーグのべストミッドフィルダー賞も受賞した櫛田一斗選手(チョンブリーFC)、タイで5年目のシーズンを迎える猿田浩得選手(バンコクグラスFC)などすでにタイで確かな地位を築いている選手らに加え、今季もニューフェイスが続々とタイへ上陸した。
新たに加わった日本人選手の中での注目は、強豪のブリーラム・ユナイテッドに加入した平野甲斐選手。昨季まで所属したJリーグ・カターレ富山との契約を更新することなく、新たな挑戦を決意してタイへやってきた。「人生で初めての海外」で苦労もあったというが、今ではレギュラーポジションを獲得、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の舞台も経験し、順調なスタートを切っている。
また、ディビジョン2のバンコク・クリスチャンカレッジに加入した森龍弥選手は若干18歳、高校へ進学せずに海外でプロになることを目指して単身、海を渡った変わり種だ。森選手に代表されるように、さまざまな形での「タイ移籍」が見られるようになった印象のある昨今。Jリーグとタイリーグのクラブ間による業務提携も今や5組を数えるなど、急速に進む日タイのサッカー交流から今季も目が離せそうにない。
★今季、タイリーグでプレーする日本人選手(計37名)
【タイ・プレミアリーグ】
・櫛田一斗(チョンブリーFC/MF)
・下地奨(BECテロサーサナFC/MF)
・平野甲斐(ブリーラム・ユナイテッド/FW・MF)
・片野寛理(オーソットサパーM-150サラブリー/DF)
・山本寛幸(オーソットサパーM-150サラブリー/DF)
・橋本卓(オーソットサパーM-150サラブリー/MF)
・猿田浩得(バンコクグラスFC/FW・MF)
・本田慎之介(バンコクグラスFC/DF)
・村上一樹(チェンライ・ユナイテッド/DF)
・河村崇大(TOT SC/MF)
・樋口大輝(ソンクラー・ユナイテッド/DF)
【ディビジョン1】
・和田翔太(TTMロッブリーFC/GK)
・山崎健太(TTMロッブリーFC/MF・DF)
・東風淳(シーラチャーSUZUKI FC/GK)
・小島聖矢(シーラチャーSUZUKI FC/MF)
・ノグチピント・エリキソン(PTT ラヨーンFC/GK)
・田中輝和(PTT ラヨーンFC/MF)
・加藤友介(ナコンラチャシマーFC/FW・MF)
・小井手翔太(ナコンラチャシマーFC/MF)
・長野聡(ナコンラチャシマーFC/DF)
・宇留野純(エアフォース・ユナイテッド/FW)
・馬場悠企(バンコクFC/MF)
・中谷勇介(コンケーンFC/MF・DF)
・佐藤祐介(プーケットFC/DF)
・滝澤邦彦(アユタヤーFC/MF)
・前田遼平(ラヨーン・ユナイテッド/MF)
【ディビジョン2】
・久保木優(カスタムズ・ユナイテッド/FW・MF)
・中川勇人(カセサート・ユニバーシティFC/MF・DF)
・森龍弥(バンコク・クリスチャンカレッジ/FW・MF)
・此村大毅(カセムバンディット・ユニバーシティFC/FW)
・溝ノ上一志(クルントンブリーFC/GK)
・服部昇太朗(ルクタッファー・パトゥムタニー FC/MF)
・高松健太郎(アントーン FC/MF)
・高橋延仁(アントーン FC/MF)
・小嵐元喜(マハーサラカム・ユナイテッド/MF)
・東山晃(ウボンラーチャタニーFC/MF)
・木野村公昭(ナーンFC/DF)