タイのエンタメ最大手GMMグラミー社の音楽事業では、同事業下のオンライン・クリエイター・ハブ「ソン」を通じてオンラインコンテンツ市場に更に注力していくことを明らかにした。
これまでの実績を活かしたにコンテンツ展開
同社は、多くのアーティストやヒット曲を輩出してきた音楽業界最大手の強みを生かしつつ、新しい発想で更に視聴者層を拡大していくために、オンラインコンテンツに精通した若い世代を戦力に招き1年前に「ソン」を発足させた。創造性だけではなく、同社が長年培ってきた膨大なデータ、ビッグデータを基に、より効率的にコンテンツ作りを進める。
YOUTUBEとLINE TV
GMMグラミーは、音楽事業やテレビ事業で苦境を迫られる中、オンラインコンテンツに目を向け、音楽のほかドラマやバラエティ番組をオンラインチャンネルを通じて配信してきた。タイでは、オンラインでの番組視聴が人気を集めている。特にLINEが運営する動画配信サービス「LINE TV」は、YouTubeをしのぐ勢いを見せており、スタートから4年ほどでアプリのダウンロード数が2000万回(2018年4月)を超えている。
年間1億超えのオンライン番組
GMMグラミーは、オンライン・クリエイター・ハブ「ソン」により、今年「LINE TV」で12番組、携帯電話のAISによる「AIS PLAY」で1番組、合計13番組を配信。13番組の合計視聴回数は、今年1年間で1億回超となっている。アーティストによる演奏だけではなく、トークやゲームショーを盛り込んだバラエティー番組がメイン。オンラインでの番組視聴がタイ人のライフスタイルに浸透する中、エンタメ業界は新たな事業展開を図っている。
LINE TVで配信中のティーン向け音楽エンタメ 「MBO KE」
アーティストによる写真撮影バラエティー「ターイリアラート」
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