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「学生たちの成長する姿が眩しい!」日本語教師、清水英理子さん

懸命に日本語を覚えようとする若いエンジニアたち

スクンビット・ソイ29にある「ソーソートー」はバンコクでも歴史のある語学学校。「泰日経済技術振興協会付属語学学校」が正式名称で、日本語を学ぶタイ人、タイ語を学びたい在タイ日本人向けに1973年設立された。今年が満40周年。

ここでタイ人に日本語を教えている日本語教師の一人が清水さん。教壇に立って丸3年目が経った。学生たちの成長を目にする度に、やりがいを感じてやまない。

ある日系自動車関連会社に出張授業をしていた時のこと。若いエンジニアたちが懸命に日本語を覚えようとする姿に胸が打たれた。だから、できるだけ厳しく接した。本来ならそこまでしない「漢字テスト」を毎回、課した。

こうして、10人いる受講学生のうち2人が社内の選抜試験に合格。日本に派遣されることになった。自分のことのように嬉しかった。一人は日本のテレビドラマを字幕なしで理解できるほどまでに成長した。

アイルランド、スペイン、イギリス、そしてタイへ

KERALA

日本での大学時代、英米文学科でアイルランド文学に接したのが縁で、アイルランドに語学留学したことがある。南部マンスター地方の州都コーク。アイルランド第2の都市で7ヶ月を過ごした。

もともと語学習得に関心があった。留学中にケンブリッジ大学の英語検定にも合格。まだまだ勉強したくて、今度は南欧の美しい国、スペインへ。サッカープロチームの本拠地でも知られるバヤドリッドとアリカンテでスペイン語にもチャレンジした。

いったん日本に帰国して商社に勤めたが、海外生活への憧れと夢は膨らむ一方。たまたま申し込んでおいたイギリスのワーキング・ホリデー(WH)ビザ申請が認められ、今度はイギリスへ。約1年間、現地の半導体商社に勤務、英語力に磨きを掛けた。

そのWHビザが切れるころには、次の行き先はもう心に決めていた。学生時代のタイ旅行。暖かくて、過ごしやすくて、人々は優しくて。美味しいものがたくさんあって、しかも物価も安くて…。卒業旅行で初めて訪れたときから、いつかここに住むと決めていた。タイの首都バンコク。

タイ語も楽しく勉強できた!

タイでは最初、日系ロジスティック会社の現地企業に勤めた。世界各地の市場に部品や製品を輸出する際のコーディネートが主な仕事。

仕事が終わってから、タイ語学校にも通った。月曜日から金曜日までの毎日。宿題もたくさん出た。大変だったけれど、英語にスペイン語、もともと語学が好きだったので、タイ語も楽しく勉強できたと思う。

そうして4ヶ月が経つころには、なんとか読み書きまで理解ができるように。今度はいずれ、このタイ語を使って仕事をしてみたいと思った。

言葉で遠慮なんて、なんてもったいない!

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コーディネートの仕事は結局、2年半続けた。一つの区切りと考え、次の仕事を探すことに。その時に考えたのが「日本語教師」だった。

実はイギリス滞在中に「日本語教師養成課程」を修了、資格は入手済みだった。心のどこかに「いずれ、日本語の先生がしたい」という思いがあったのかもしれない。その選択は今、良かったと思っている。

人の輪の中に自ら入っていくのが好き。タイ人でもアメリカ人でも、アルゼンチン人でも…。友情に国境は必要ない。言葉が通じないからと遠慮するなんて、なんてもったいない!

この暖かい南国のタイで、当分は暮らしていきたい。いろいろな国の友達とお喋りをして、買い物をして…。私にはそういう暮らしがとても似合っている。

タイで在留届を提出済の日本人は最新の2012年統計で約5万人。企業などの駐在員や永住者、その家族などが多くを占め、滞在する男性の多くが仕事を持って暮らしている。女性についてはビザの関係から就労が難しいと一般的に理解されているが、実は「働く」女性は決して少なくない。新企画「タイで働く女性たち」では、タイで仕事やボランティア活動などに就き、活躍する女性たちを追う。

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