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弱冠21歳!化粧品&ジュエリー販売会社を興した小田川沙里さん

思いっきり海外のハードルが下がった

幼い頃から家族で海外旅行に出かけていたこともあって、もともと海を渡ることへの抵抗は少なかった。海外で起業しようと思ったきっかけは、大学3年生の時に体験した2ヶ月間のハワイ滞在。「なーんだ!英語が完璧ではなくてもやっていけるんだ!」と実感。思いっきり、海外に対するハードルが下がった気がした。

ただ、アメリカでの起業は手続きが煩雑な感じがした。そこで、第一歩として選んだのが、日本からも近く、法人税の安いシンガポール。もちろん英語が通じるというのも有力な決め手の一つとなった。

シンガポールに化粧品とジュエリーの販売会社「ISLAND TIME PTE.LTD.」を登記したものの、重要なターゲットは人口6900万人を擁する東南アジアの中心地タイの市場。既にバンコク都内にアパートを借り、一人暮らしを始めている。

会社を設立したのは昨年の8月、大学4年生の夏。卒業に必要な単位は取得し終えていた。あとは卒業論文を提出するだけ。だから、卒業を待つ必要もなかった。

説得するはずが、思わず拍子抜け

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残念だけど、ガタガタの日本経済。仮に国内の企業に就職してみてお世話になったとしても、いつ馘首(クビ)になるかも分からない。自分の人生に対する責任は、自分で負わなければならないと強く感じている。

4年生の年末になっても就職先が決まらない同級生もいる。幸いに、日本にいなければならない理由もないため自分は海外に出られたが、不安を持つなというほうが難しい。

それだけに両親には感謝してやまない。大事なはずの一人っ子なのに、幼いころからいつも「好きにしなさい」と育てられてきた。昨年7月に恐る恐る海外行きを切り出した時、返ってきた答えは、「あら、そう。じゃあ、遊びにいくからね」。説得するはずだったのが、思わず拍子抜けした。

「お洒落」を広めたい

大学では消費者心理学を勉強した。卒業論文では、服装の色の違いによって女性の好意度がどう変化するかを日米比較に立って考察した。マーケットで一般消費者がどのような心理状態を持つのかということに強い関心がある。

それだけに東南アジアの市場は魅力的に写ってやまない。2015年には市場統合され、自由化が一気に進むASEANエリア。「お洒落」に対する関心も一気に高まるはず。中間所得者層が増加するタイ市場から、市場の動向を探ってみようと思う。

まずは美白成分の入った化粧品から取り扱うつもり。まだまだ、お洒落に関心の薄いタイ地方部や、カンボジア、ミャンマーなど周辺諸国にも化粧品の概念を広げたいと思っている。

「何にでもチャレンジしてみたい」

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ジュエリーは当面、足の指輪に特化する予定。可愛いリボンやワンポイントの付いたお洒落な指輪を、若い女性向けに販売していこうと考えている。需要はきっとあるはず。

日本から輸入してくるのではなく、タイ国内で製造してくれる委託先を探すことにしている。できるだけコストを抑え、リーズナブルな価格で販売したい。まずは市場を拡大することが先決だと見ている。

タイではモデルの仕事もしている。焼酎や飲食店のイメージガールも経験した。シンガポールではビールのCMに出演したことも。1月下旬にバンコク・スクンビットソイ19にオープンする本格的な日本食レストラン「Zipangu」で、接客にもトライする。「今は何でもチャレンジしてみたい」。キラキラとした瞳が輝いていた。

タイで生活する日本人は最新の2012年統計で約5万人。企業などの駐在員や永住者、その家族などが多くを占め、滞在する男性の多くが仕事を持って暮らしている。女性についてはビザの関係から就労が難しいと一般的に理解されているが、実は、働く女性は決して少なくない。新企画「タイで働く女性たち」では、タイで仕事に就き、活躍する女性たちを追う。

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