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笑顔に夢をかけるPR会社勤務、髙田知佳さん

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タイに2度の留学経験

「タイで暮らしていると、『あんなモノがあったらいいのに』という日本人の皆さんの声をよく耳にします。この『あったらイイナ!』をカタチにできるような、みなさんが笑顔になれるような、そんな仕事がしてみたいと思っています」

こう話すのは、企業の社長たちを紹介するサイト「賢者.tv」などでお馴染みの、PR会社「株式会社enjin」のタイ法人「enjin Asia Co.,Ltd.」に勤務する髙田知佳さん。今年4月、東京にあるenjin本社から一人タイの地を踏んだ。

といっても、タイとの関係は、もうかなりになる。栃木県出身の髙田さん。高校2年生の時、単身、バンコクの高校に交換留学。大学3年生の時にはタイで3番目に古い歴史を持つ国立カセサート大学に2度目の留学、社会学部で勉強した。

それだけではない。日本で大学を卒業した後は、持ち前のタイ語能力を活かして在京タイ大使館に就職。タイ人の戸籍手続やイベント、広報活動などで忙しく過ごした。大使館在職は6年9ヶ月に及んだ。

30歳を前に新たなチャレンジ

大使館の仕事に不満があったわけではない。楽しい多くの仲間たちとも知り合い、幸せだった。ただ、「日本の会社社会の中で、自分がどう評価されるのか。私を採用してくれるような会社が果たしてあるのだろうか」、そのことがどうしても知りたかった。

30歳を目前とした就職活動。あえて希望職種は絞らず、フリーハンドでチャレンジした。現在勤める会社にエントリーしたのは29歳最後の日。募集要項には「年齢30歳未満」とあった。

「滑り込みセーフ」が特に印象に残ったのか、経歴が目にとまったのか、面接の呼び出しがあり、「とにかく、ウチに来なさい」と社長。大使館で広報の経験はあったが、本格的なメディアの仕事は初めて。一体、どういうところなのか、興味があった。

初めて体験した営業の仕事

enjinは2006年創業の若い会社で、社員の半分ほどが女性だった。しかも、女性全員が自分より年下の20歳代。でも、みな“若さ”ばかりではない安定感があった。ただただ感動した。「日本の将来は大丈夫だ」と思ったほど。

初めてとなる営業の仕事は無我夢中だった。年下の「先輩たち」から手とり足取り教わった。「郷に入れば郷に従えとは、昔から良く言ったものだなあ」とつくづく感じた。

ひと通り会社の仕事を覚えるまで1年かかった。そして、とうとう待ちに待ったタイ行きの辞令が降りた。「enjin Asia Co.,Ltd.勤務を命じる」

「笑顔は人を勇気づけ、元気にしてくれる」

久しぶりのタイ暮らしだったが、異国感は全くなかった。大使館で同僚だった友人や、留学時代の同級生がたくさんいた。もう何年もタイに住んでいるような感覚だった。

ただ、仕事となると学生時代のようにはいかなかった。激しさを増す街の渋滞、銀行窓口の長閑と言えるほどの対応ぶり。1日に1つのアポイントをこなすのが精一杯の日もある。「焦っちゃいけない」。そんな時、決まって思い起こすのが、日本にいるときに夢中になって通い詰めたチアダンス。

魅力的なカルチャースクールの先生に惹かれて始めたチアダンスだったが、笑顔の大切さを学んだことは何よりの収穫だった。「笑顔は人を勇気づけ、元気にしてくれる。辛いことも忘れさせてくれる」。今ではそう信じてやまない。

3度目となるタイ。この温かい大地に降りて、改めて気が付いたものがある。頑張っていけると確信したものがある。それはタイの人々の笑顔。キラキラとした子供の眼のような笑顔。「私がタイを大好きな理由。それは笑顔…」

タイで生活する日本人は最新の2012年統計で約5万人。企業などの駐在員や永住者、その家族などが多くを占め、滞在する男性の多くが仕事を持って暮らしている。女性についてはビザの関係から就労が難しいと一般的に理解されているが、実は、働く女性は決して少なくない。新企画「タイで働く女性たち」では、タイで仕事に就き、活躍する女性たちを追う。

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