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タイで日本のファッション・ミュージックカルチャーは浸透するか? TOKYO RUNWAY・勝田氏の挑戦

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日本のファッションブランドを取り扱うセレクトショップ「TOKYO RUNWAY SHOP」が、バンコク・SIAM SQUARE ONEにオープン。

仕掛人は、日本最大級のリアルクローズファッションショーを手がける株式会社アイグリッツ海外事業本部の勝田隆仁氏である。

海苔スナック食品大手の「タオケーノイ」社を事業パートナーに、同社代表トブ氏の妻であり、タイ版Scawaiiの元モデルでもあるミントさんが店舗プロデュースを勤める。ファッションを切り口に日本コンテンツの普及に奔走する勝田氏に、タイ市場の可能性と、今後の事業展開について話を聞いた。

チャアムでのイベント時の勝田氏
チャアムでのイベント時の勝田氏
ショップオープン日に、勝田氏、タオケーノイ代表トブ氏、ミントさん、Vertex Asia 共同代表ジラ氏、アイグリッツ代表取締役社長平藤氏、日本とタイ混合のガールズボーカル・ダンスグループ「HIPZTAR」の3人と。
ショップオープン日に、勝田氏、タオケーノイ代表トブ氏、ミントさん、Vertex Asia 共同代表ジラ氏、アイグリッツ代表取締役社長平藤氏、日本とタイ混合のガールズボーカル・ダンスグループ「HIPZTAR」の3人と。

タイで人気のインフルエンサーがプロデューサー

Q. 東京ランウェイショップの成り立ちは?

TOKYO RUNWAY SHOPは「タオケーノイ」社長のトブさん(イティパット氏)と、私も共同代表を努める「Vertex Asia」、アジアで日本のファッションブランドを取り扱うショップを展開している「F-port」の3社合弁運営しています。

現在は「LIZ LISA」「NICE CLAUP」「OLIVE des OLIVE」などを中心にアジアで人気のある8ブランドを扱っており、8月にはタイ伊勢丹に2号店をオープン予定です。

トブ氏のパートナーのミントさんが、日本のファッションが好きで日本のブランドを扱うセレクトショップをやりたいという夢があったところに、もともと知り合いであった「F-port」側がタイで既に展開開始していた事業と一緒にやろうという話になり、バンコクでのショップオープンに向けて動きました。

その後、トブさんとミントさんに今年3月に東京で開催された東京ランウェイ公演を見に来てもらったところ、非常に感動してくださり、東京の名前や世界観が好きだから「TOKYO RUNWAY」の名前でやりたいと。その強い意向から、イベント名をそのままショップ名にし、世界初のショップ展開をすることにしました。

日本の東京で年2回開催されている東京ランウェイ
日本の東京で年2回開催されている東京ランウェイ

親日であるタイ市場の魅力

Q. ファッション事業やタイでの海外展開に携わるきっかけは?

三菱商事に勤務し、中国に赴任していた頃、同社がアイグリッツ社と海外展開をする話が持ち上がり、「神戸コレクション in 上海」の立ち上げに携わったのが始まりです。イベント自体は7年続いたのですが、会社として同事業からの撤退、大企業ゆえの業務体勢の課題などがあり、組織としてやることに限界があるなぁと感じました。そこで2012年に退職を決意し、これまで中国を中心に色々とファッションカルチャー事業を一緒にしていたアイグリッツへ入社しました。

ちょうどその頃、日中関係の問題があって、中国市場が厳しくなってきた時に東南アジアの各国を回った中で、タイは購買水準も高まって来ているし、何より親日で、日本のことをリスペクトしてくれている。

さらに日本の良いものを取り入れて行きたいというスタンスがあるので非常にやりやすさを感じました。非常に良いパートナーと組ませて頂きつつ、今はタイを軸に展開をしています。

東京ランウェイナイトアウト
東京ランウェイナイトアウト

タイでのプロモーションを握るのはSNS

Q. パートナーとの出会いの経緯は?

トブさんを紹介してくれたのは、「Vertex Asia」の共同パートナーであるジラさんです。彼はタイで「ROSE MEDIA&ENTERTAINMENT」という会社を起点にアニメ専門のケーブルテレビ局運営事業などをしており、三菱商事時代の後輩に紹介してもらいました。

出会ってすぐに意気投合し、日タイの間で何か事業を作って行きたい、尚且、大企業ができないスピードでやっていかないと取り残されてしまうよねということで、タイで法人を立ち上げることになりました。

トブさんは世界数十カ国において小売事業で成功されているだけあって、知見も深く、交渉力も非常に長けています。ミントさんも、芸能人やモデル、アーティスト、インフルエンサーの方々と非常に深い交流があるので、5月にトンローで開催された「TOKYO RUNWAY‘S NIGHTOUT」にも大勢のインフルエンサーが遊びに来てくれました。

彼らはSNSのフォロワー数がケタ違いに多く、影響力があります。当日も多くの方がインスタグラムに情報をUPしてくれました。

日本の商品はけっして安いものではないので、バリューをつけないと厳しい。じゃあ何でバリューを付けるかというと、ファッションだけで何かをアピールするのは弱いので、日本のカルチャーのカッコよさとかセンス、ミュージックやライフスタイルと連動しているものなんだよっていうのを伝えていかないと、商品の価格差は評価してもらえないですよね。

継続的に情報発信をしていき、日本のファッションが好きな現地のインフルエンサーと上手く連携していけば可能性はまだあるんではないかと思っています。

アジアで話題のCYBERJAPAN DANCERSを招き、ソンクラーン期間中にバンコク中心地トンローでタイ著名アーティストとの共同イベントを主催

日タイ カルチャーの架け橋として

Q. 今後のどのような展開をご予定ですか?

アニメやアイドルは露出される機会も多いと思うので、それ以外のファッションとミュージックが連動するようなものを手がけていきたいと思っています。日本のクラブは規制が厳しくなりアーティストが活動しにくくなってきている現状がありますが、タイはパワーもあるし、現地のメディアもそういう子達をどんどん出して行きたいという意向があります。

彼らが活躍出来るようなイベントを定期的に開催していきたいですね。直近では8月30、31日にミュージックやファッションをメインにしたイベントをジャパンフェスタの隣接エリアで開催する予定です。

また、別事業になりますが7月には「MANY ASIA」という観光事業で、スワンナプーム空港に常設のブースを儲け、観光情報の提供やWi-fiレンタル事業をする予定です。イベントやショップを通じて日本のファンになってもらい、インバウンドにつなげていこうという戦略です。

やはり年に1回だけイベントをやってもなかなか浸透はしません。イベントや実店舗展開に、メディアやインフルエンサーのネットワークが加わり、上手く回れば多少の影響力が出てくるんじゃないかなと。将来的にはミャンマーなど他のアジア各国での展開も考えていますが、まずはタイでしっかりやりたいと思っています。

(インタビュー:ushiomaru…ライターHIGAの弟子。アジアのドレンドを追うべくバンコクへ移住。主にガールズカルチャーが好物)

プロフィール:勝田隆仁
株式会社アイグリッツ海外事業部、Vertex Asia CO-CEO

慶応大学卒業後、三菱商事入社。自動車メーカーの海外事業を担当する部門、インターネットメディア系部門等をへて、同社にて2006年より上海でアイグリッツ社と神戸コレクションを立ち上げる。2012年退職後、アイグリッツ入社。2013年、日系企業(消費材)の事業構築支援や、メディア・コンテンツ事業展開を行う Vertex Asia Co., Ltdを設立。タイで日本のファッション、ミュージックカルチャー普及に奔走する2児の父。

TOKYO RUNWAY SHOP

Room SS2018 floor2 Siam square one
Rama1 Road, Phatumwan, Bangkok .
Tel:02 252 2566

Facebook: https://www.facebook.com/tokyorunwayshopth
Instagram: http://instagram.com/tokyorunway_th

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