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元泰国三菱商事社長、元盤谷日本人商工会議所会頭 有川武俊氏単独インタビュー

タイ在任中、印象深い出来事として、どんなことがありましたか?

2001年から01年にかけて盤谷日本人商工会議所の会頭を勤めていた時のことです。地方の大学生に奨学金を出すセレモニーに出席させてもらったことがあります。純粋で向学心のあるこういう学生たちがいるのなら、これからのタイは有望だなと。また、日本の大学に派遣して日本で勉強をしてもらう事業を会議所でやっていたのですが、帰ってきてもその人の就職の世話をするシステムが当時はなかった。これは本当に申し訳ないことをしたと今でも反省をしています。

それから間もなくして、タイの日本留学生OBと盤谷日本人商工会議所がお金を持ち寄り、バンコクに泰日工業大学という大学を設立しました。昨年、第1回生が卒業しましたが、何と90%以上の就職率だったと聞いています。こういうシステムが出来ると、必要な技術家が今後、育ってくると思います。こうした教育も必要だと痛感しました。

泰国三菱商事の社長時代、ほぼ確定していたバンコク地下鉄の車両・運行システムの契約を、外国のある会社に持って行かれたことがあります。苦い経験です。社員一丸となって数年かけて取り組んできたのに、悔しくて仕方がありませんでした。あの時の原因は今もって分かっていません。この件については、日本に帰国後ハードボイルドの漫画の素材になりましてね。いやあ、細部までしっかり描けている。びっくりしました。

通算14年間のタイ生活も来年満了です。その後は何も決まっていません。その時のタイミングでしょうか?今思うのは感謝。タイは貸し借りの社会と言われますが、いろいろ助けてもらいました。でも、まだ返しきれていない。その意味では、好きなだけではないのかも知れませんね。

会社に入ったばかりの新人時代、担当していたのは肥料の国内販売でした。当時は新幹線などなかったものですから、毎日毎日、在来線に乗って農家周りをしていました。その時の人と人との接し方が今の自分の原点だと思っています。やはり人と接するのが好きなんですね。これからも人探しの人生ですかね。

有川武俊(ありかわ・たけとし)氏 1946年生まれの66歳。山口県出身。早稲田大学卒後、三菱商事に入社。語学研修生時代も含めタイには計4回、通算14年赴任。泰国三菱商事社長時代(1998年~2002年)に1年間、盤谷日本人商工会議所の会頭も務めた。タイ工業省産業振興局顧問として4回目となる今回は、妻子を日本に残し、初めての単身赴任。食器洗いなど家事にもようやく慣れた。妻からは「お父さん、最近、優しくなった」との評。長男は新聞記者、次男はSE。最近、初めての孫も誕生し、楽しみも増えた。

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