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大阪ノリとタイの国民性は世界一!しゃかりき432″ 清水友彦の経営哲学

しゃかりき432"清水 友彦
しゃかりき432"清水 友彦
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バンコクで有名なビジネス街アソークで大衆居酒屋「しゃかりき432″」を成功させたのは大阪出身の居酒屋番長、清水友彦(しみず・ともひこ)。2012年半ばにオープン。今年も早や3ヶ月となったが、大阪式のユニークな経営方針は今日も変わらず、タイ人客や欧米人客も訪れて連日大賑わいだ。(敬称略)

店の前を飾る赤提灯

清水本人曰く、どんな仕事でも「結局のところ面白いか、面白くないか」。この考え方は、店内で動きまわる彼の動きを見れば直ぐに分かる。まるで兄弟のようなタイスタッフとの会話、新規、リピーター問わず客をテンション高くフォローする明るさは、これまでのタイの日系飲食業界にはない斬新なスタイル。わずか1年足らずのバンコク生活の中で発見した「タイ人」と「大阪人」の究極の接点を、今夜もバンコクのど真ん中で爆発させている。

座右の銘「見切り発車」にかける想い

いくら巧妙にビジネスをしかけても、チャンスというのは直ぐに目の前を去っていくもの。それが外国となるとなおのこと。南の異国、タイというアウェー環境の中で、清水は自らの座右の銘を「見切り発車」とした。この地に沿った、この地にあった方法で、常に直感・即決体制で次々と新たなサービスをつくり上げていくためだ。

豊富なメニューとユニークな店内広告

清水が意識する”見切り発車”とは、単純に欲求に始まるものではない。とにかく、盛り上がる場を早く作りたいという本人の素の現れ。いつ店を訪れてもテンションの高い大阪芸人のような接客姿勢が、客、スタッフともにバカウケしている。

失敗しても、繰り返し見切り発車

大衆居酒屋「しゃかり432″」に続き、今年になってオープンさせたのが大衆焼肉店「しゃかりき029(おにく)」。ところが、店内の換気が不十分で、見事、見切り発車失敗。煙まみれの写真を見た常連客が心配して電話をかけてきたが、本人は特に気にする風もなく「あかん、今回は見切り発車失敗や!ちょっといろいろと内装考えてもっかいやるで〜」。無事、3月11日に再オープンした。

みんな楽しんで営業中

失敗しても再挑戦。良くなるまで繰り返し試行錯誤を続けるというのが、しゃかりき清水流というわけだ。ちなみに、2013年今年の座右の銘は「投げっぱなしからの結果オーライ」。やはり清水の考えはどことなく芸術性が高い。

バンコクに存在しなかった”大阪系”の店

「しゃかり432″」がここまで繁盛した背景には、これまでバンコクに「大阪系」の店が存在していなかったということが大きな理由として挙げられる。北海道や九州・沖縄といったある種「ブランド料理店」が乱立していく中で、これまで存在して来なかった大阪式の大衆居酒屋が客のハートをつかんだ。「しゃかりき432″」には、そんな運命的な環境も味方していた。

トノサマバッタ…。カモンベイビー。

寿司やカレー、ラーメンまでもがメニューに並ぶ「なんちゃって日本料理店」が盛んだったバンコクで、ここ数年、求められて来たのが「本物の味」。まるで日本にいるかのような鮮度の良い食材に、一流レストランと見間違うかのような上品な味付け。一方で、2,3年前ごろからは雰囲気やムードを楽しもうという店構えの飲食店も登場し始めた。

清水の「しゃかりき432″」は、まさにその間隙を突いたと言える。酒の肴としては申し分ないのだが、言ってみれば堂々のB級グルメ。大阪式の明るい接客スタイルも魅力は感じるが、角度を変えて眺めてみれば客を客と思っていない証左とも言える。でも、どこかホッとする。故郷日本を思い出す安心感を作ってくれている。

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