「進化」を続けるナビゲーションアプリ「smart G-BOOK」の使用法は意外にも簡単だ。手持ちのスマートフォンに専用アプリをダウンロード。画面に表示されたアイコンにタップするだけ。スマホ単体で起動するが、連動ディスプレイ搭載のクルマとならケーブル接続でカーナビのようにも使用できる。
オペレーター通話もボタン一つ
「smart G-BOOK」のTop画面からNavigatorを起動後、表示された右端下部の縦に並んだ3つのアイコンが検索画面への入口。ここで目的地を選び、表示された「GO」ボタンを押せば後は地図と音声で誘導してくれる。ここまでは普通のカーナビゲーションと変わりはない。
新時代のナビアプリ「smart G-BOOK」は、ここから先が大きく違う。左下部にあるオペレーター印のアイコンをタップ。するとスマホがコールセンターへ自動ダイヤルイン。オペレーターの手元には「smart G-BOOK」を経由して本人情報と現在地情報がすでに伝わっており、いきなり本題から話し始めることが可能だ。
多くの日本人ならここで、ちょっと遠慮してしまいそうだが、「お気軽にお問い合わせください」とコールセンター。初デートでお気に入りのレストランを探したい時や、ゴルフの帰り道、渋滞を避けようと枝道に入ったはいいが、さっぱり所在が分からなくなった時など、いくら利用してもかかる費用は通話代と通信代だけ。秘書役代わりにさまざまな場面で活用ができそうだ。
問い合せた目的地データをスマホに送信してくれる!
オペレーターは通話内容の中から利用者の希望を割り出し、最も適切なデータをスマホ端末に逆送信。起動中の「smart G-BOOK」がこれを読み込み、目的地までの新たなルートを再案内。利用者は労せずして目指す終着地までたどり着くことができる。
「smart G-BOOK」は目的地案内以外にも二つの大きなサービスが特徴だ。その1つ目が「G-Life」。かつて、タイには日本のような救急車の無料出動サービスがなかったが、2008年から類似の行政サービスが全国で始まった。「タイ王立救急医療センター」、通称EMIT(エミット)がそれ。バンコク都内では通報から10分以内の病院搬送を目標にしている。
全国一律1669番が共通電話番号。24時間受け付けている。ただ、緊急時、現在地を上手く説明できないケースも多く、こうした時、位置情報を把握したコールセンターを経由して1669番まで出動要請すればロス時間も少なくなる。コールセンターでは、こうしたEMITへの取り継ぎサービスを無料で実施している。
もう一つの注目のサービスが、故障車のレッカー移動取り継ぎサービス「G-Road」。オーバーヒートやタイヤのバーストなど不測の事態の際、コールセンターが代行してレッカー移動を要請。希望の目的地まで移動するよう伝えてくれる(レッカー移動代は自己負担)。「G-Life」、「G-Road」とも日本語での運用はまだ始まっていないが、安心につながる嬉しいサービスだ。
ダウンロードできる「smart G-BOOK」アプリは、有料版(使用期限1年33ドル=約2800円)、Lite版(無料お試し版)、ディスプレイ連動版など複数あるので若干の注意が必要。Lite版は30日間のお試し向けだが、オペレーターとの直接通話サービスなど有料版と何ら変わりなく利用することができる。
使用方法で困ったら、サポートサービスまで。電話02-305-6789(受付時間は午前8時~午後5時。年中無休)。E-mailは、smartG_BOOK@toyota.co.th へ。
「smart G-BOOK」が使えるタイのスマホ一覧はコレ!
このようにサービス盛りだくさんの「smart G-BOOK」だが、どんなスマホ端末が対応しているのだろうか。原則としてアプリはiOS、AndroidOSのいずれでも作動するよう作られているが、動作確認を終えているタイ国内のスマホは一部。一覧は次のとおり。
【iOS】
iPhone 3S,4,4S,5
※OSのバージョンは 4.3.5以降
【Android OS】
Samsung Galaxy S
Samsung Galaxy S plus
Samsung Galaxy S2
Samsung Galaxy S3
Samsung Galaxy Note
Samsung Galaxy Tab2 7”
HTC Incredible S
LG Optimus Black
HTC Sensation XL
Recommend specification
※OSのバージョンは2.3.1から 2.3.6と 4.0(Tabletは4.0)
※このほかCPUやMemory、画面解像度により動作に影響が出ることがある。