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タイ人視点で振り返る!バンコクで開催された国際旅行博

TITF 2015を振り返る
TITF 2015を振り返る

日本の企業や自治体が一同に集まり盛大に開催されたタイ最大級の国際旅行博「TITF2015」。

気がつけばイベント会場の3分の1を日本関連ブースが埋め尽くし、この日のために日本から訪れた企業・自治体の担当者はソンクランの連休期間に沢山の旅行客が訪れることに期待して日本に戻っていった・・・

毎年誰もが楽しみにしているイベントのため、他のメディアではひたすら”大盛況”という内容が目立つが、ここはあえて数日間を振り返り、印象に残ったポイントを上げてみたい。

各ブースの日本人担当者の温度差

来場者でごった返す日本観光ゾーン
来場者でごった返す日本観光ゾーン

タイで開催される最大級の旅行博だが、やはり出展ブース毎に”ヤル気”の違いがかなりあるように思えた。

各者の出展経緯に至っては、「企業・自治体の担当者がイベント情報を自ら入手し、PR体制を万全に整えて出展するタイプ」。そして、「上司のコネクションで情報を入手し、海外に慣れない部下を抜擢させて出展する。」という2つのタイプがあるだろう。

前者は経験を活かし英語で観光PRを呼びかけていたが、後者は上司からの指示でやらされているため、常にタイ人スタッフの後ろで棒立ち状態となり、日本人が来たら名刺を交わすという行動しかとれていないようにも見えた。

ブース出展費用も3万バーツ前後とそれほど高くないかもしれないが、タイ人と直接接することができるイベントであるため、もう少しモチベーション高い担当者を配置したほうがより効果的なのではないかと感じた。

ビラ・冊子配布に変わるPR手段の必要性

会場で配られていた大量のビラと冊子
会場で配られていた大量のビラと冊子

数日間のイベントを通して少し残念に感じたのは、PR方法としてひたすらビラと冊子配りに専念するしか出来ないという現実。言語が分からない中での情報伝達手段は限られているが、それ以外の伝達方法も考える必要があるのでないだろうか・・・

そんな中でも特徴的だったのは瀬戸内ブランドのブース。

2013年に瀬戸内7県が連携して発足した「瀬戸内ブランド推進連合」は公式ウェブサイトの他、ソーシャルメディアを活用した販促活動を続けている。同団体のFacebookファンページでは既に世界中で10万人以上のいいねを獲得していることもあり、他のブースにはない雰囲気を作っていた。

http://www.setouchiweb.jp/
www.setouchiweb.jp/%5B/caption%5D

その他、北海道旅行専門の旅行アプリをリリースした北海道ブース、タイで人気のソーシャルメディアを活用したJR東日本も活気があった。

北海道は旅行アプリのリリースを記念してビラに合わせて持ってきたチョコレートを無料配布。「アプリをダウンロードしてミルクチョコレートをゲット!」するというプチプロモーションを展開。

日本国内での出展経験しかない方にとっては、一見貧乏臭い方法にもみえるかもしれないが、タイは日本とはことなり、このちょっとしたモノの配布がタイ人に印象を付けさせたりする。

[caption id="attachment_40434" align="aligncenter" width="600"]チョコレートレートの無償配布に興味をもつ来場客 チョコレートレートの無償配布に興味をもつ来場客

また、JR東日本はタイで人気のソーシャルメディア、インスタグラムを用いて抽選プロモーション企画を展開。イベント用のハッシュタグをつけて来場者が自らのインスタグラムに投稿するという方法で、オフィシャルサイト上にはJR東日本ブースで賑う画像がリアルタイムにアップされていた。

インスタグラムの抽選プロモーション
Photo By j-reco

インバウンド系のPRで大事なこと

ここ3年間、日本を訪れるタイ人旅行客は、2012年に26万6040人、2013年に45万3,642人、昨年は65万7,000人と、3年間で147%とうなぎ登りだが、その反面、日本側のPR体制はまだまだ整いきれていない。

ビザ緩和も影響しタイ人もより新しい表現に目を向けるようになりつつあるなかで、情報を紙にまとめて「綺麗だから来てよ!」という感覚では旅行者は振り向いてくれない。

単に特産品や観光スポットを宣伝しても、ピンポイントでその地を訪れることがない現実をもう一度考えなおし、今後は隣町との連携体制も視野に入れ、より効果的なPR方法を考える必要があるのではないでしょうか。

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