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現場最前線~タクシン元首相の動向~

アンティーク風の机を囲んで談笑するグループ、図面のようなものを見ながら大きな声で立ち話をする白髪の男性・・・。ビジネスマン風の大勢の男たちが、宿泊客はお構いなしでホテルのロビーを「占拠」している。玄関付近ではレッドカーペットが敷かれ、その先には黒色のベンツが横付けされている。3月14日午後、カンボジア・プノンペンの高級ホテルでは、何かが始まろうとしていた。

「サワディーカップ」。その挨拶とともに、廊下の奥から集団が歩いてきた。ロビーを埋めていた男たちも、その集団の方向に歩いていく。私も男たちに紛れ、声の主に近づく。「タクシンだ!」。ストライプの長袖シャツを身にまとい、腕からは高級時計が見え隠れする。私の目の前に現れたのは、タイのタクシン元首相だったのである。

タクシン氏は国外滞在中の2008年、首相在任中に当時の妻が競売で国有地を取得したことで懲役2年の実刑判決を受け、それ以来、タイに帰国していない。「あの人たちはタクシンさんの支持者です。もしかすると、この後、(カンボジア)フンセン首相にも会うかもしれません」。ホテルのスタッフが、そっと耳打ちしてくれた。そのスタッフによれば、バスなどを貸しきって、タイから大勢の支持者が度々、来るという。去年7月の総選挙でタクシン派が勝利し、タクシン氏の妹のインラック氏が首相に就任したことから、タイのメディアは連日のように、インラック政権の背後で暗躍するタクシン氏の動向を報じている。

タクシン氏側は「今回のカンボジア訪問は私的なもので、政治的はない」としているが、ホテルでの「事件」を見る限り、地理的にも近い隣国カンボジアを舞台に、様々な交渉を行っているのは事実のようだ。

ちなみに、写真はそのときに筆者が撮影したもの。洪水対策に頭を悩ましている妹のインラック首相に対して、どんなアドバイスを送っているのであろうか。

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