9月1日から6日、バンコク近郊のシリキット球場を舞台に18Uアジア野球選手権が開催され、日本とタイの両代表も出場。日本は決勝で韓国に敗れて惜しくも準優勝に終わったが、タイはベスト4入りこそ逃したものの順位決定戦で中国を下して5位と健闘した。
スタンドには多くの日本人が集結
同大会は、18歳以下のアジア王者を決めるもので、日本代表には直前の夏の甲子園で活躍した選手たちも多く含まれていた。
それだけに、野球がマイナースポーツであるタイだが、スタンドには多くの日本人がつめかけてにぎわった。
タイ在住の野球ファンだけでなく、多くのマスコミや野球関係者の姿も見られ、聞こえてくる声援やつぶやきはほとんどが日本語。
バンコク・アジア大会の際につくられたタイ唯一の本格的な野球場が束の間、日本に変わったような不思議な時間だった。
日本人が伝えた“タイ野球”も健闘
一方、開催国のタイも韓国、台湾という力の差がある2チームと同グループだったため準決勝進出はならなかったが、パキスタンには20-0と圧勝、中国にも勝利するなど健闘した。
今回も日本人の徳永政夫監督がチームを率いたが、日本人が伝え、地道に育ててきた“タイ野球”が少しずつ花開きつつあることを感じさせてくれた。