タイを行き来する日本人にとっては馴染み深い航空会社であるタイ国際航空が経営破綻した。世間的にはLCC(格安航空会社)との競争激化や、コロナウィルスによる業績悪化が原因とされているが、実際はたびたび噂になっていた経営汚職の疑惑がある。
旅客機と軍用機の違法リース契約疑惑
タイのワンチャイ・ロウジャナヴォン元国際犯罪検察官は、タイ国際航空の再建リハビリプログラムによって「国営航空会社が世間に隠してきた汚職まみれの不審経営が明らかになり、パンドラの箱をあける事になる」と地元メディアに伝えた。
同氏は先日、自信のフェイスブックで「今回のタイ航空のリハビリプログラムにより、同社が高額な料金を支払ったとされる航空機のリース疑惑が明らかになるだろう」と投稿。「同社が管理する軍用機なども幹部が関係を持つエージェントを通じてリースされていた」ということも指摘。「今後、厳格なリハビリプログラムが実行されなければ、問題はまた闇に葬られ”寄生虫がタイ航空の血を吸い続けている状態”で破綻原因は一生明らかになることはないだろう」とも強調した。
タイ国鉄にも破産保護を申請!?
リハビリプログラムによって多くの汚職事件が摘発されるとされているタイを代表する航空会社の経営破綻。国営企業が深く関与する企業であるため、汚職を行った容疑者はより高い刑罰が科せられる事になるだろう。ワンチャイ氏は、損失の多いタイ国鉄に対しても破産保護を申請するよう勧告している。
Source:thaipbsworld
edit by:yosuik