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サッカー欧州選手権めぐる放映権の混乱で、タイ・テレビ市場が熱い!

今年のタイのテレビ市場は、金額ベースで前年比30%を超える高い伸びとなる見通しであることが分かった。背景には、サッカー欧州選手権の放映権をめぐる配信会社とケーブルテレビ局の混乱があるともされており、思わぬハプニングでタイ・テレビ市場が熱い!

民間のシンクタンク「カシコーン・リサーチ・センター(KRC)」がまとめた。それによると、タイの今年のテレビ市場は金額ベースで前年比29.5~45.5%増の310億~350億バーツ(約780億~880億円)の規模に達するという。これは標準的なインチ数に換算してテレビ180 万~200 万台に相当する。

テレビ業界は昨年後半、洪水の影響で激しい落ち込みを見せた。今年1~3月期も回復しておらず、販売台数は前年同期比25%減の27万台余り。消費に与える影響が懸念されていた。

ところが、先日開幕したサッカーのUEFA欧州選手権(EURO2012)をきっかけに新型テレビへの需要が回復。さらに大手ケーブルテレビ局トゥルー・コーポレーション(true)の加入者が生放送を視聴できなくなるといったハプニングが発生したことから、新たな需要がここに来て発生しているという。

EURO2012の放映権をめぐっては、配信元の芸能最大手GMM GRAMMY(GMM)が、契約の申し込みがなかったことを理由にtrueへの配信を行わなかったことから、サポーターを巻き込んだ中傷合戦がネット上などで展開されていた。

このため、trueではGMMを通じてUEFAに配信の許諾を求める一方、英サッカー・プレミアリーグの放映権をGMMの衛星テレビチャンネル向けに貸し出すことと引き換えにEURO2012の配信を求めたが、条件などが折り合わず合意に至っていない。

GMMとしては、自社の衛星テレビチャンネルでのみ視聴可能とする衛星放送受信機「GMMZ」を販売してきたことから、trueの要求を受け入れた場合に衛星テレビの視聴者から返品を求められる恐れがあることも解決を遅らせている。

暗礁に乗り上げたままのEURO2012の放映権問題は、新たなテレビ需要を掘り起こすという副産物を産み、皮肉にもタイ経済を支える結果となった。この夏にはロンドン五輪の放送も予定され、2015 年1月にはデジタル放送が始まるタイ・テレビ業界。タイのテレビ市場が今、熱い!

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