タイ小売業協会(TRA)はこのほど、2019年のタイの小売市場の成長率は2.8%と前年の3.2%から落ち込んだと発表した。
eコマースといったオンラインショッピングの影響を最も受けた年になったという。また、2020年1月から開始されるレジ袋(プラスチック袋)配布の終了や電子マネーの浸透により、さらに消費者行動が変化するだろうと予測している。
中間所得層と呼ばれる固定給のあるタイ人の洋服や化粧品といった非消費財にかける金額は、過去10年間で8~12%成長してきたが、19年はカメラやスマホといった耐久消費財もやや減少。建築資材も不動産建設が停滞していることもあり、増加傾向にはないとした。
一方で、観光地における消費は堅調を維持。昨今の消費者は品質を重視するため、多少高額でも新鮮な食材やより質の高い商品を購入する傾向にあるという。
source:Bangkok Biz