由緒正しき伝統的なタイのお正月でありながら、水掛け遊びに狂った人が騒ぎまくるソンクラーン(通称:水掛け祭り)が今年もやってきた。
タイのお正月「ソンクラーン」は互いに水をかけることで、一年の邪気を払うという言い伝えがあり、タイの人にとって最もめでたい日。この期間におけるタイ人の意識感覚は、徳島県でいうところの阿波おどり祭りに値するほど。
イベント開催場所によっては酔っ払い同士の喧嘩や、飲酒運転事故が多発し、毎年負傷者が続出することもあり、各地域の警察も一年で最も忙しくなる一大行事です。
警察も怖くなくなる!?特別な日ソンクラン一般的に日本にとっての新年とは、除夜の鐘と共に一年間を振り返り、家族や知人と落ち着いた感じの連休が続きますが、タイではまったくその逆。
「水掛け」といういう許された特別ルールの中、タイ全土がサバイバルゲームと化しみんなで王国のお正月を全力でお祝いします。
普段はビジネス街のシーロムストリートの様子「水を掛ける行為は、一年の邪気を払う上での心遣い」無論、どんな事情があっても怒ったりしてはいけません。以前にこの期間中に入ったタイ料理レストランでお店から出る帰り際に、店員に後部から大量の水を浴びせられた事もありましたが、そのくらいはまだまだ序の口。
期間中は一旦外出すると普段ではありえないことが断続的に発生します。
バンコク以上に激化するチェンマイの様子バケツ、大型の水鉄砲、そして、最終兵器の蛇口+ホースまで登場し、道脇にお店を持つ店舗はでチームを作って歩道に乗り出し、道行く人に次々と水をぶっ掛けてきます。
しかし、今年は例年以上に期間中の交通事故を警戒し「ピックアップトラックの荷台からの水掛け」に規制がかかりました。(バンコク市内のみ)果たしてこの新ルールをタイの人はどこまで守られるかはわかりませんが、もしかすると例年になく少し落ち着いた雰囲気の期間なる可能性もあるかもしれません。
クラブ街も水浸し。こんなイベントはタイ以外存在しない。とにかく、この日は国をあげて楽しむお正月。誰もが同じ一人の人間として気持ちをリセットして、タイ王国最大のスペシャル期間を楽しむ。
水かけ祭り-ソンクラーンの「ノリ」はタイの人みんなが共通している感覚ように思える。
Songkran(Wikipedia JP)
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