タイは半クーデーター状態?陸軍司令官の次なる一手に注目

戒厳令が発令されたタイと注目される今後の動向
戒厳令が発令されたタイと注目される今後の動向
タイニュース

タイは昨年から反政府デモが続いており2014年の11月以降25人が死亡し800人近い負傷者を出している。そして、昨日午前3時頃にタイ陸軍から戒厳令が発令され一部で緊迫した状況が続いている。

タイで今回”戒厳令”が発令されたきっかけとは?

タイ人ジャーナリストの話によると、戒厳令を発令したきっかけはラマ2世通りで集会を開いていたタクシン派(赤シャツ隊)がランカムヘン通りに移動する予定があり、同じくランカムヘンに移動する計画立てていた反政府隊と集会場所が重なったため。

もし戒厳令を発令しなかった場合、両勢力が直接衝突し一気に内戦化していた可能性もあったという。


陸軍司令官はクーデターを否定しているが、半クーデター状態に・・・

タイ国内メディアは”戒厳令”を発令し警戒を強めている理由として最大の反政府勢力、人民民主改革委員会(PDRC)は、20日に予定していたデモ行進を中止したが、反独裁民主戦線(UDD)は「戒厳令下でも都内での集会は断固継続する」と発表したため、タクシン派が国家自体を破壊する恐れがあると報道している。

また、陸軍司令官のプラユット氏は記者のインタビューに対し、「今回の戒厳令は国家の安寧を期待して発令した」と強調。クーデターではないとしている。しかし、テレビ局やラジオ局に兵士を送り込み放送内容をコントロールしていることについて一部からは半クーデター的行動という声もあがってる。


両勢力の妥協案が見つからず、本格的なクーデターの可能性も

タイ軍は依然として中立性を保ちつつ、激しく対立するタクシン元首相派の政府・与党と反タクシン派を無理矢理にでも交渉の場を儲けるという方針で、暫定内閣の発足など両者の妥協点を模索しながら政治対立を緩和させる事を考えている。

しかし、2005年頃から続いているタイの国内抗争で、話し合いで決着がついた事例は一度もなく、交渉が完全に決裂した際にはタイ軍が本格的なクーデターを起こして全権を掌握する可能性もでてきた。


また、今回の戒厳令についてジャトゥロン教育相は自身のフェイスブックに「戒厳令については軍から政府に対し一切連絡がなかった」と書き込み、タクシン元首相も同様にツイッターで「今回の戒厳令は国をより悪化させる」というつぶやきを残している。

プラユット陸軍司令官

プラユット陸軍司令官

タイは”王国”ということもあり、緊急時にはプミポン国王が登場し国民を宥めることで危機を乗り越えてきていた。しかし、今回は健康面の不安もあることから、タイ軍が事態を鎮圧する必要がある。今年9月に退任予定のプラユット陸軍司令官、そういった意味でも事態収拾ために次にどのような措置を取るかが注目される。

日本大使館情報によるタイ陸軍部隊が展開しているエリア

現在、タイ陸軍が警戒態勢が敷いているエリア
パトゥムワン区サラデーンからラチャプラソン
バンナー区バンナー・トラート通り
サパーンスーン区ラムカムヘン通り
タウィーワタナー区の政府支持派集会場周辺
バンクンティアン区ラマ2世通りソイ80付近
ラクシー区ウィパワディランシット通り
ノンダブリ県ムアンノンタブリ郡の通信衛星会社タイコム

今のところ外出禁止令などは出されていないが、場合によっては危険な状況にもなりかねないので、現地に住む邦人の方は大使館などの情報やSNSなどを利用し、国内情報を確認しながら移動することをオススメする。

英文で速報を流している主なツイッターアカウント


Photo source:
http://bit.ly/1lOdEPL

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