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サンゴの絶滅回避に光、タイの大学が人工飼育に成功

サンゴの絶滅回避に光、タイの大学が人工飼育に成功

チュラロンコーン大学科学学部の研究者は4月24日、冷凍精子によるテーブルサンゴの人工飼育に成功したと発表。サンゴとタイ海環境の保護に繋がると期待される。人工受精の成功率は98%で、海に返す前の2年間の保育期間の生存率は40~50%という。

王室プロジェクトの一環

今回の研究は、同大学のアカデミックサクセスセンターや科学学部の他、植物遺伝保護に関連するシリントーン王女の王室プロジェクト、海軍の協力のもと始動。サンゴ礁学の研究者ら50人が携わっている。同学部海科学学科のウォラノップ・ヴィヤガーン氏によると、有性生殖の人工授精によるサンゴ飼育は2006年に既に成功。

サンゴの胚を研究対象に、海に返した後もなるべく生存率が高まるようにサンゴ保育の最適な期間について研究してきたという。その後、「Acropora humilis」という種のテーブルサンゴの精子を液体窒素で冷凍保存し、再びサンゴの卵と受精させることに成功。既述の種のサンゴとしては、世界初となる。

Photo by komchadluek

毎年3000~4000本のサンゴを誕生

一般的なサンゴは精子と卵を海中に放し、年に1回受精する。研究者団はそれを踏まえ、サンゴの人工受精を行っており、毎年3000~4000本のサンゴを誕生させている。また、自然受精の生存率はわずか0.01%だが、人工受精は生存率が高く、年に数回の受精が可能。地球温暖化により30年後には世界のサンゴの90%が白化すると言われる中、今回の研究は絶滅防止への第一歩と言える。

source:KomChadLuek

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