10月6日にバンコクの首都警察アドゥン副司令官が打ち出した交通規制の賄賂取締まり計画が早くもなくなりそうだ。
不正動画が流出!賄賂取締まり計画は空回り・・・
6日の新計画発表後、贈賄を摘発した警官2名に報酬金が手渡されたが、警官が街角で摘発した交通違反者に対して逆に贈賄行為をさせようとする隠し撮り映像がインターネット上に流出。市民からは「いつも警官ばかりが得している」などと多数の苦情が寄せられた。
隠し撮りは禁止!一般市民にもインセンティブ?
タイ警察本部は今回の事態を受け、10月9日、スマートフォンなどでドライバーを隠し撮りする行為を禁止。バンコク首都警察であるシーワラー司令官代行は「この度の報奨金制度は警察と市民の関係をさらに悪化させ、場合によっては人権侵害の恐れもある」として、即時撤回すべきだとも述べている。
また、ソムヨット警察長官も13日の発表で「交通違反以外にも贈賄摘発を広げるべき」、「警官が賄賂を要求した際の市民の通報に対しても、報奨金を出すべき」などと述べた。
タイ警察が一般市民の考え方を考慮し、賄賂行為を完全撤回するには少し時間が掛かりそうだ・・・
source:BangkokPost