東北部ウボンラチャターニー県の中央刑務所やがん病院などはこのほど、同刑務所に収容中の受刑者がかつら製作を学ぶ技能実習計画「壁の後ろの天使プロジェクト」に関する協力覚書を締結した。これにより受刑者は社会復帰に向けた収入を得られるとともに、出所後は同プロジェクトを支援する会社で技術者として働くことが可能になるという。
同プロジェクトを支援するのは、かつら作りなどを手掛ける民間企業「ボランティア・ソーシャル・エンタープライズ」。同社のナパッソーラピー博士は「かつらは薬の副作用に悩むがん患者にとって不可欠なもの。かつら作りには複雑で高い技術力が必要だが、受刑者が訓練を積んで技術を習得することで自立支援にもなるなら素晴らしいことだ」と期待を寄せる。
なお、受刑者らが作ったかつらはすべて同社が買い取り、病院に寄付されるという。
source:VoiceTV