銀行に預金しても金利が低く、老後への不安が高まっていることから、国内では貯蓄から株式などの投資に切り替える傾向が強まっていることがタイ政府貯蓄銀行の調べで分かった。とりわけ、定年退職後の生活費不足に苦しむ高齢者が増えているという。
同銀行の普通預金額は18兆バーツで、前年からの伸び率はわずか3.4%。一方で投資は9%、保険は7.4%と伸び、利子が低い銀行への預金よりも大きな見返りが望める投資が増加したという。タイは全人口の15%を占める高齢社会であり、少子化や労働者不足の問題も深刻化している。この状況が続けば、定年後の高齢者5人を現役世代3人が支えることになり、対策が急務となっている。
source:DailyNews