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デモ隊がタクシン派と衝突!タイ反政府デモここ数日間の動き

デモ隊がタクシン派と衝突!タイ反政府デモここ数日間の動き

死傷者が出てしまった2013年反政府デモ

タイ反政府デモタクシン派との衝突で死者3人に

タイの反政府デモ隊が大規模な抗議活動を行った1日、首都バンコクの首相府周辺では警官隊とデモ隊が対峙(たいじ)し緊張が高まった。11月30日夜には反政府デモ隊と政府支持派の衝突が発生し警官隊は催涙弾等で対抗するなど、少なくとも3人が死亡、約60人が負傷した。

一連のデモで死者が確認されたのは初めて。反政府デモ隊側は抗議活動の継続を主張、混乱が収拾するめどは全く立っていない。

過激化する市内のデモ
過激化する市内のデモ

デモ隊は1日午前、占拠している政府合同庁舎などを出発し、首相府周辺に一部が到着。フランス通信(AFP)によると、デモ隊が警官隊のバリケードを突破しようとしたところ、警官隊は放水や催涙弾発射で対抗した。現地メディアは、顔を布で覆い、催涙弾を投げ返すデモ参加者の映像などを流した。

นปช.ออกแถลงการณ์ นัดชุมนุมใหญ่ 30 พ.ย.นี้

【TBS】タイ 反政府デモで3人死亡、緊張がピークに

安全確保のため首相府を離れたインラック首相

反政府デモを先導する野党民主党のステープ元副首相は「12月1日を勝利の日にする」と宣言し、首相府やテレビ局の占拠をデモ隊に呼びかけていた。

治安部隊の“応戦”で首相府を占拠できない中、ステープ元副首相は1日夕、政府合同庁舎で演説し、抗議活動について「われわれは続けていく」との方針を示した。

Rajamangala Stadiumに集まる反独裁民主戦線UDD

これに先立つ11月30日夜には、インラック首相の兄で海外逃亡中のタクシン元首相を支持する数万人が、バンコク郊外の競技場付近に集結。暴徒化したデモ隊がタクシン派のバスを襲撃するなど対立が激化した。

さらに、競技場に近いラムカムヘン大学など複数の場所で発砲や爆発が起きた。地元行政当局者は、反政府デモ隊と政府支持者との衝突などによる死者はタクシン派を含む計4人に上ったと明らかにした。こうした事態を受け、タクシン派幹部は、1日の対抗集会やデモ行進を中止し、支持者に帰宅するよう指示した。

インラック首相は「対話」による平和的解決を訴え、「挑発には乗らない」(政権幹部)として、反政府デモを黙認してきた。しかしデモが流血の事態に発展し混乱収拾のめどが立たない中、対話による解決策は行き詰まっている。

ちなみに2008年からのこれまでのタイ政府の歴史をたどるのであれば、Jetroが公開しているこちらのページも参考になる。

寄稿者:江本邦雄

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