地元紙によれば、インラク首相は「バンコク閉鎖」の前日12日に一時辞意をもらしていたとのこと。
しかし、現在国外逃亡中で実の兄であるタクシン元首相とインターネット電話で話し合い、もし、現時点で辞任すれば職務放棄とみなされ訴えられる可能性があるとのアドバイスを受けて最終的に思いとどまったという。
インタビューではっきり答えていた、兄タクシン元首相とのコンタクト
確かにインラック首相は以前にアルジャジーラのインタビューにて、はっきりと兄のタクシン元首相とは時折電話で話していると公言しており、今回の自体にも頭が回らず、国外からあらゆるサポートを受けているように思われます。
「兄とは毎日話しているのですか?」という問に素直に答えるインラック首相(22:00辺り)
チカラを振り絞って民主主義のルールを守ることを訴えるインラック首相
1月14日に行われた会見では「自らの政治的立場を保持守ろうとしているのではなく、民主主義の責務を果たそうとしている」と、改めて辞任する考えがないことを主張した。
だが、一部メディアからはこれらの発言も、兄タクシン首相の助言であると見られておりインラック首相は完全にキャパオーバー状態とも言わている。
さらに過激に発言を重ねる反政府デモ率いるステープ元副首相
インラック首相の発言に対し、反政府側は「現在、民主主義のルールをぶち壊しているのは、不正を重ねて勢力を拡大させたタクシン派だ!」と真っ向から非難した。ステープ元副首相は、以前からインラック首相を「タクシン元首相の操り人形」として見抜いている。
同氏は最終的に兄と共にタクシン一族をを国外へ永久追放し、同時に全資産を凍結されるべきだととも述べている。
数日間に及ぶ両者の感情的発言は信念がほぼ見失われつつあり、解決法方法を導き出すことが難しくなっていることは確か、長期滞在者でも予想できない今回の結末はいかに・・・