先日発売になったタイ・ダンキンドーナッツのドーナッツの広告が「人種差別」として物議を醸しだしている。
問題になっているのは下記の広告デザイン。真っ黒に塗ったモデルにショッキングピンクの口紅を塗った広告デザインが、TVを中心に街頭ポスターやFacebookファンページにも展開された。
クレームの決め手となっている挑発的なスローガン
本広告にタイ語で書かれたでスローガンは“すべてのルールを壊すおいしさ”。今回、人種差別の問題が大きく捉えられてしまった理由は、この挑発的なスローガンがクレームを決め手となったと思われる。タイはこれまでグラフィックデザインやCM作品でときおり世界の賞賛を受けてきたが、今回の事件は緩すぎるタイの広告規制が裏目に出てしまった。
アメリカ本社は即時謝罪。
タイでPR広告が公表された直後にアメリカ国内のブログやTwitterなどで即時炎上。自体に気づいたアメリカ本社は直ぐにタイへ広告を取り消すよう指示し、世界へ向けて謝罪した。
タイの最高責任者Nadim Salhani氏の言い分
ABCニュースがタイ・ダンキンドーナッツに電話で問い合わせたところ、タイ・ダンキンドーナッツのNadim Salhani(最高責任者)氏は「”どうして大騒ぎしているのかが分からない。今回の販売促進がルール違反となると、今後は販売促進に黒を使用することは出来ないということですか?となると、製品が白色で白を塗った人を使うとそれも人種差別に当たるということですか?”」と、コメントを返したという。
タイ国内では「白い肌=美人」という感覚が浸透しており、人種にまつわる冗談話は街なかでも時折目にするが、“すべてのルールを壊しても”、”世界のルールを壊してはいけない。”