バンコクの北西隣、人口増加の著しいノンタブリ県周辺の交通渋滞を緩和しようと、チャオプラヤ川に新たな4車線道路の橋が建設されることになり、このほど工事が始まった。造られるのはPC鋼材を使ったプレストレスト・コンクリート橋と呼ばれる橋で、計画によれば全長4300メートル。取り付け6車線道路も3800メートルのビッグプロジェクト。(TOP写真は渋滞イメージ)
建設場所は、ノンタブリ県のノンタブリ通り1の対岸。北に1984年開通のプラ・ナンクラオ橋、南に2002年開通のラマ5世橋があるエリアで、近年、慢性的な渋滞に悩まされていた。チャオプラヤ川にはこれまでに約20の橋梁が架けられている。
工事は、日本のゼネコン三井住友建設とタイのゼネコンであるイタリアン・タイ・ディベロップメントの共同企業体(JV)が受注。日本政府の政府開発援助(ODA)案件。請負額は約39億バーツ(約101億円)。2014年10月完成予定。三井住友建設はこれまで、チャオプラヤ川流域に計8本の橋を建設している。