Prayuth政権への不信感募る
バンコクでは新型コロナウィルス感染症の感染拡大を懸念し、5人以上の集まりが禁止されているにもかかわらず、反政府デモ隊による集会が開かれ、警察が催涙ガス、ゴム弾、水鉄砲を使用して鎮圧したということです。
2021年7月18日(日)のデモ参加者らは、Prayuth Chan-ocha首相の退陣を求めており、パンデミックの間における王室と軍の予算削減とともに、まだ輸入量の少ないmRNAワクチンの輸入増加を要求しました。タイでは昨年の同ウィルス流行時から40万3,386人の感染が確認され、死者数は3.341名におよんでいますが、この90%以上が今年4月以降に発生しているといいます。感染者数や死亡者数が増加し、より多くの人々が経済的な苦しみに直面する中、政府のパンデミックへの対応に対する不信感が高まっているといいます。
コロナ禍の集会
この集会は、学生の講義団体である「Free Youth」が主導しており、昨年の抗議集会では、Prayuth政権の退陣、民主化のための憲法改正、王政の説明責任の強化という3つの主要な要求を掲げ、数万人の参加者を集めました。今回は、タイにおける新型コロナウィルス感染者数が過去最高の11,400人近くに達したことを受けて行われたもので、同団体の主要活動家の一人であるJutatip Sirikhan氏は「Prayuth氏とその内閣が透明性を欠き、誤った管理をしているため、多くの犠牲者が出ている」と訴えました。
デモ参加者達は、同日の午後早い時間にバンコク民主記念塔に集まりはじめ、主催者はN95マスク、医療用手袋、除菌スプレー、レインコートなどを配布した後、首相官邸を抱えるガバメント・ハウスへと向かいましたが、多くの参加者が感染拡大を避けるため、これまでのような行進ではなく車やバイクで移動したということです。
Source:Khaosod English