anngleのための創作料理「味噌和え和風ヘルシーきのこリゾット」を考案してくれた、人気急騰中のイケメンシェフ、マックス・ヴィタワットさん(24歳)に、料理歴や将来の夢などを語ってもらった。
シェフ歴を教えてください。
自分で料理を作り始めるようになってからは9年ほどが経ちますが、本格的な料理の世界に入ったのは3年前から。タイでも大人気のテレビ番組「アイアン・シェフ・タイランド」でお馴染みの“鉄人シェフ”、イアン・ポンタワット・キティチャイ氏の下で働くようになってからです。イアン氏は、レストランプロデューサーでもあり、メニュー開発事務所「CUISINE CONCEPT」の創設者でもあります。
料理人になりたいと思ったきっかけは何ですか?
食べることが大好きで、15歳の時に初めて自分で料理を作ってみました。実際に作ってみると、今度は食べて欲しくなります。そこで仲の良い友達に試食してもらったところ、みんな口々に「美味しい」と言ってくれました。大きな自信となりました。この時の「美味しい」という一言があって、料理人になろうと思うようになりました。
まずは料理の本格的な勉強が必要と考え、2008年にバンコクのDusit Thaniにあるフランス料理の学校 Le Cordon Bleuに通い、1年コースを修了しました。その後、西洋料理の本場の味をもっと知りたいと思うようになり、イギリスに渡って半年間、レストランなどで修行を続けました。
その後、バンコクにいったん戻り、やはり半年間の予定でフランス行きの準備をしながら語学の勉強をしていたところ、イアン氏からスカウトされ、CUISINE CONCEPTでメニュー開発担当として働くようになりました。
メニュー開発というのはどのようなお仕事ですか?
各種レストランなどのメニューを考えるのが主な仕事です。タイ国内では、ショッピングモール、ホテル、スーパーマーケットなどを手がける流通大手「セントラルグループ」のメニュー開発を担当したことがあります。タイの料理学校「シーガル」(タイ語名:ノックナーンヌアン)ではアシスタントを務めたことも。
イギリス、シンガポール、アブダビ、ムンバイといった海外からの仕事も経験しました。海外でもタイ料理は大人気。あちこちでタイレストランがオープンしており、レストラン開発のアシスタントが主な仕事でした。
得意な料理は何ですか?
西洋料理は全般、特にフレンチ、イタリアンに自信があります。得意なデザートは、アーモンドを使った代表的なフランス菓子である「マカロン」です。
将来はどんなシェフになりたいですか?
自分のお店を持ちたいと思っています。シンプルなメニューにお洒落なインテリア空間のスタイル。食材もオーガニックを中心に、安心・安全、健康にこだわった料理を提供したいと考えています。
日本に行ったことは?どのような印象をお持ちですか?
昨年の大晦日、日本のアイアンシェフと世界の鉄人が料理対決するというテレビ番組「世界の鉄人ドリームマッチ! アイアンシェフ 生対決スペシャル」の生放送があり、出演したイアン氏の随行として初めて日本を訪れました。
もともと日本のことは大好きでしたが、実際に日本で食べ歩きをしてみて、ますます好きになりました。自分で思い描いていたとおり、料理と食材へのこだわりがあって、どのお店に出かけても、とても美味しくいただくことができました。
日本人が持つ「おもてなし」の心も大好きです。お客様の立場に立って考えることで、お客様も店側もお互いにハッピーになれるということがよく分かりました。
現在はどんなお仕事に取り組んでいますか?
一昨年から昨年にかけてオープンしたニューヨークのデザート店「スポット・デザート・バー」が大ヒットしています。このデザートメニューの開発を手がけています。
ここで販売されているデザートは、アメリカンとアジアンのミックススタイルが特徴。タイの紅茶、ココナツ、抹茶、ゆずを使ったデザート等々…。中でもイアン氏が開発したオリジナルレシピ「抹茶チョコレートラヴァ」はダントツの売り上げで、私もこのアシスタントを務めました。
今年もニューヨークの「スポット・デザート・バー」が大ブレイクしそうです。期待しています。