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伝統的なタイ歌謡曲とHIPHOPのコラボレーション「ラックトーンプート[Splash Out]」のスゴイところ

タイで活躍するローカルミュージシャンKAMIKAZEのヒップホップグループ3.2.1(スリーツーワン)と、タイの伝統音楽ルークトゥンのバイトゥーイ・アールサヤームがコラボレーションした「ラックトーンプート(ネーノーク ネーン・オック)[Splash Out]」が、先月末からタイ国内のFacebookなどでかなりの話題になっている。

5月26日にYouTubeにミュージックビデオが公開、その後約一カ月で再生回数2千万回を突破。YouTubeのミュージックビデオでは歌詞の日本語字幕も選択可能になっており、画面右下の字幕アイコンをクリックして日本語歌詞を見ることも可能だ。

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「ラックトーンプート(ネーノーク)[Splash Out]」は、ちょっとマヌケな電子音で展開する「ダサエロいPOPミュージック」。しかし、よく見るとタイの伝統音楽ルクトゥーンと、世界的にも人気の音楽HIPHOPとの合わせ技には圧巻させられるポイントが存在する。

若年層と、お年寄りに向けた2つの音楽観点

かつて日本で歌謡曲として演歌が主流だった頃、タイでも「ルークトゥン」という独自の音楽が存在していた。80年代にタイスタイルの歌謡曲として定着していたこの音楽は、今の中年層のタイ人にとって言わば国民的音楽。そんな古き歌謡曲に現在人気のHIPPHOPを絡めて老若男女にアプローチをかけているところが、この作品のもっとも面白いポイントではないだろうか。

思い返してみると日本でも似たようなケースが存在した。2008「海雪」で初の黒人演歌歌手として話題をよんだ「ジェロ」だ。高校時代はヒップホップ・ダンスが得意な普通の少年だったが、5歳のときにビデオで見た紅白歌合戦に強烈な印象を受けたことを忘れられず好きな演歌を歌い続け、後に秋元康と宇崎竜童によってメジャーデビューした。



彼はそれまでの「演歌=着物・正装」などの固定概念にはとらわれず、B-boyスタイルの衣装でステージに上った。そうすることで、若年層ファンとお年寄り両極に話題性もたせるミュージシャンとして一躍有名になった。

今回のラックトーンプート(ネーノーク)[Splash Out]も、そんな「ジェロ」の動きも彷彿させるような、タイの音楽業界にとってこれまでありえなかった切り口。SNSによって無差別に広がったファッション音楽の氾濫、お金儲けのみで知識不十分のプロデューサーやラジオDJにより、一向にオーディエンスの質が上がらないといわれる昨今のタイ音楽シーンの中で、今回のコラボレーションは新たな旋風となっているようにみえる。

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これも”ゴーストカルチャー的進化”を遂げるタイならではの新たな動きではないだろうか。「飽きっぽくミーハー」とも言えるタイのエンタメ業界の展開予想は難しいが、さらに過熱するタイならではのカオスな展開に今後も期待したい。

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