タイ最大級の自動車展示会「バンコクモーターショー2013」が27日からバンコク郊外のIMPACT ARENAで開幕するのを前に、26日、報道陣に公開された。4月7日までの開催。
第34回目となる今回は「Street of Automotive Fashion」がコンセプト。人間工学基づいた快適な乗り心地や、世界最先端の自動車技術が紹介され、例年以上にコンセプトカー色の強いイベントとなっている。
隣り合わせのトヨタとレクサスブース
エコカーブームの火付け役トヨタは、発表間もない新型のヴィオスを中心に、限定版のスポーツタイプのプリウスを展示。同社の高級ブランド、レクサスブースを隣り合わせに配置し、大衆車から高級車までぐるりと取り囲む会場作りで本番に備えている。
二輪と四輪の合わせ技で攻めるホンダのブース
「四輪車と二輪車との合わせ技でアジアナンバーワンのWOW!を狙う」と宣言しているのはホンダ。中でも二輪は昨年よりもブースエリアを拡大し、“見せ方”を工夫。四輪は新型のハイブリッド・シビックがメイン。ブースの一段高くなっているステージに展示、工夫されたディスプレイ戦略で注目拡大を目指す。
ニューマツダ2とピックアップ社のラインナップ
近年タイ国内でも人気上昇中のマツダは、先日発表したばかりの新型MAZDA2とMAZDA3をメインに展示。ピックアップ車のラインナップも充実させ、同社が誇るエンジン技術やこれまでの歴史を知ることができる特設ディスプレイを設置するなど新規顧客の獲得に挑む。
新車種のアルメーラと人気小型車のマーチ
昨年末に新工場建設を発表した日産は、新車種のアルメーラとパルサーをメインに展示。昨年と同じR型の巨大ブース。来年8月を見込む新工場の本格稼働に向け、弾みをつけようという戦略だ。
三菱は、ミラージュ、パジェロスポーツ、ランサーなど通常のラインナップに加え、ピックアップ車トライトンのコンセプトカーも配置。ズズキは、ワンボックスのエルティガと人気の小型車スイフトなどを展示する。
郊外を中心に高いシェアを誇るいすゞは、主力のピックアップがメイン。人気車種のD-MAXを「痛車」仕様に改造し、コスプレ軍団を揃えて角度の違う注目を促す。(※「痛車」とはアニメのキャラクター仕様などに装飾した自動車のこと)
海外メーカーも出展する。注目の筆頭はゼネラルモーターズ (GM) CORVETTE「Miray」。芸術とも言える流線型のボディーフォルムと、ボディーのマッド加工は近未来を思わせる斬新なデザイン。一般公開では高い注目を集めることだろう。
バンコクのモーターショーはここ数年、イベント規模の拡大とコンセプトカーの増加が特徴。かつては即売会の色彩が強かったが、回を増すごとに先進諸国にも匹敵する「魅せるモーターショー」に変わりつつある。例年6月に開催される「バンコク・インターナショナル・オートサロン」、同11月下旬の「タイ・モーター・エキスポ」にも期待したい。
日時:3月27日~4月7日(月~金:12~22時、土日:11~22時)
場所:IMPACT ARENA チャレンジャーホール1~3(ムアントンタニ)
お問い合わせ:02-971-6467
www.grandprixgroup.com
www.bangkok-motorshow.com