8月4日から7日までの4日間、JリーグクラブのU-13チームが来タイ、タイリーグクラブの同年代のアカデミーチームとの交流試合「2013 SUPERJUNIORS FOOTBALL CHAMPIONSHIP」が開催された。
同大会は昨年末にベガルタ仙台U-12チームが来タイして行われた「Super Juniors 4 Football Championship 2012 U-12」をさらに規模を拡大して開催されたもので、今回は日本からセレッソ大阪U-13、ヴィッセル神戸U-13、ヴォルティス徳島U-13、JリーグU-13選抜の4チームが参戦。タイ側からも丸山良明氏がコーチを務めるバンコク・グラスFC U-13をはじめ、チョンブリーFC U-13、SCGムアントン・ユナイテッドU-13、チェンライ・ユナイテッドU-13の同じく4チームが迎え撃った。
会場もLeoスタジアムのみで行われた前回から、今回はSCGスタジアムとチョンブリー・スタジアムも加わり、バンコク近郊に位置する3会場での開催に拡大。予選リーグではチョンブリーFC U-13が全勝で1位通過したが、決勝ラウンドではJリーグU-13選抜がリベンジを果たし、優勝を飾った。
日本でも認知されつつある「タイ遠征」の有効性
今回初参戦となったヴォルティス徳島U-13の下家隆次コーチは「去年はベガルタ仙台が来たというのもあり、タイに興味を持っていました。これまでは3年間、韓国に遠征してきましたが、韓国人のチームとは日本でもやる機会がけっこうあります。タイというまたスタイルの違う国で、環境やジャッジの面なども違って、いい経験になったと思います。タイのチームは、うちよりサッカーを知っていると感じました」、と初のタイ遠征を振り返った。
今回、印象的だったのは、「環境面やレベルに関しては、イメージしていたものと違いましたか」というこちらの質問に対しての答えだった。これまでであれば「思っていたよりも環境はよく、レベルも高かった」という答えが返ってくることが多かったのだが、今回、徳島の下家コーチから返ってきたのは「いえ、それは聞いていたので、驚きはありませんでした」というものだった。
タイの環境の良さやアカデミーチームのレベルの高さが、日本のサッカー界でも認知されつつあることを実感させてくれる出来事だった。