バンコクの都心に位置するスタジアムの一つ、タイ・ジャパニーズスタジアム。「最寄り」と呼べるほど近くに駅はないが、渋滞がなければBTSビクトリーモニュメント駅からはタクシーですぐ。歩いても30分ほどの距離にある。
「バンコクユースセンター」という施設内にあるスタジアムの周りでは、人々がランニングや各種のスポーツに汗を流している。
スタジアムの周り様子この日は平日の夕方だったが、本当に大勢の人たちで賑わっていた。
バンコクユースセンター付近スタジアムの裏手から入り正面へと回り込むと、このスタジアムをホームとするバンコク・ユナイテッドの選手たちが並ぶ大きな垂れ幕をバックに、ここにもトレーニングウェアを身にまとった人々の姿が。ちょうど試合前の時間帯には、このスペースで多くの人たちがエアロビクスをする光景が見られた。
トレーニングウェアを身にまとった人々 暮れかけた空の下で試合に備える選手たち。 選手入場の時が近づく。両チームの選手がピッチに整列した時、ふと見上げるといつの間にかスタジアムを覆う空は夜の色に変わり、照明灯の白い灯りが目に眩しい。
照明灯の白い灯とピッチに立つ選手この日は通常のリーグ戦ではなく、タイFAカップと呼ばれる日本の天皇杯に相当する大会。ホームのバンコク・ユナイテッドに対し、2つ下のカテゴリーのクラブが挑んだ試合は、見事に一発勝負のカップ戦ならではの醍醐味を味わわせてくれた。90分を終えてスコアは1対1の同点、延長でも決着はつかず、PK戦の末に辛くもホームのバンコク・ユナイテッドが勝利を手にした。
敗れはしたものの大いに健闘を見せた選手たちを、はるばる駆けつけた熱いサポーター集団がねぎらう。
健闘を見せた選手たちをねぎらうサポーターすっかり闇に沈んだスタジアムの外にはもう、トレーニングウェアに身を包んで汗を流す人々の姿はなかった。
(了)