グループリーグから7戦全勝の完全V
「東南アジアのオリンピック」と呼ばれる第28回・東南アジア競技大会(SEA GAMES 2015)で、サッカーのタイ代表が2大会連続15度目の金メダルを獲得した。
東南アジア競技大会のサッカー競技はオリンピック同様にU23の代表チームで争われるもので、15度目の金メダル獲得は最多。2位はマレーシアの6度、3位はミャンマーの5度であり、タイは東南アジアサッカー界の「絶対王者」とも言える存在だ。
今大会は、特に強さが際立った。グループリーグを5戦全勝で突破すると、準決勝ではインドネシアを5対0と寄せつけず、決勝でもミャンマーを3対0と撃破。7戦全勝、24得点1失点という完全優勝だった。
目が離せない「史上最強のタイ代表」
久々の決勝進出で躍進したミャンマー、グループリーグでの健闘が驚きを与えたカンボジアをはじめ、全体にレベルアップしているのは間違いない東南アジアのサッカー。その中での「圧勝劇」だけに、価値は大きい。
タイ・プレミアリーグの盛り上がりもあって、代表チームも急激に強化されているタイ。才能豊かな選手たちが揃う今のタイ代表は「ドリームチーム」と呼ばれる。もともと定評のある高い技術で圧倒的にボールを支配する「強く、面白いサッカー」は、タイのサッカーファンを魅了している。
いよいよワールドカップ・ロシア大会のアジア予選も本格化する。これまでとはひと味もふた味も違う「史上最強のタイ代表」に、ぜひ注目してほしい。
【決勝戦のハイライト/タイ3-0ミャンマー】