下部リーグまで含めれば約60名もの日本人選手がプレー、日本人監督が率いるクラブも5つ生まれるなど日本でも注目された今季のサッカー・タイリーグ。
いよいよ佳境を迎えるリーグ終盤戦の見どころを、2回に分けて紹介する。前編は、タイプレミアリーグ(1部)優勝の行方と注目選手――。
地力を見せ首位に立つ“王者”ブリーラム
まず気になるのは、やはり優勝争い。全38節中32節を消化した段階で首位に立つのはブリーラム・ユナイテッドだ。
昨年はタイ国内四冠を達成、ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)でもベスト8入りを果たしたタイの“王者”。
今季はACL出場による過密日程もあってか開幕から思わぬつまずきを見せ、一時は連覇は厳しいかとも思わせたが、さすがの地力を見せて浮上してきた。
“日本流”で戦うチョンブリーFCも優勝を狙える好ポジション猛追する好調の”日本流”チョンブリー
だが、1部リーグ初の日本人監督、和田昌裕が率いる“日本流”チョンブリーFCも勝ち点1差で猛追。後半戦に入り6連勝を含む10勝3分け無敗と好調を維持している。
ここ6シーズンはSCGムアントン・ユナイテッドとブリーラム・ユナイテッド(前身のPEA FC等も含む)にリーグタイトルを譲ってきたが、7年ぶりのリーグ制覇も現実味を帯びてきた。
残り6試合で首位との勝ち点差7の3位・BECテロ・サーサナ、同8差の4位・SCGムアントン・ユナイテッドまでが優勝圏内と言えるが、“王者”VS“日本流”の一騎打ちの様相となりつつある。
ショー・シモジの名は今やタイのサッカーファンに知れ渡っている得点ランク上位につける下地奨にも注目!
鹿島アントラーズを退団してタイにやってきた元日本代表DF・岩政大樹(BECテロ・サーサナ)をはじめ、多くの有名選手がタイリーグに参戦した今季。
その一方、ブリーラム・ユナイテッドの平野甲斐はタイでの活躍が認められてJ1移籍を果たすなど、日本での実績は華やかでないものの、タイで花開かせる選手も出てきている。
その意味での注目が、下地奨(BECテロ・サーサナ)。ここまで日本人で唯一、ふた桁の14ゴールをマークし得点ランク4位タイにつける彼が、どこまでゴール数を伸ばすかも注目したい。
※タイリーグの情報サイト
- タイプレミアリーグに行こう!Samurai×TPL(FBページ)
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- SOCCER WAY(英語)
int.soccerway.com/national/thailand/thai-premier-league/2014/regular-season/r23787/