最近のタイは健康ブーム(が徐々にきてる感じ)です。会社の同僚タイ人たちも、終業時間と同時に着替えてオフィスのそばで行われているエアロビに参加したり、ランニングをしたり、人によってはフィットネスジムに通ったりしているようです。
デスクにサプリメントを常備するタイ人女性
最近はマラソン大会に参加している人も増えていて、先日も40代同僚が「マラソンのために体重を落としたの!4㎏もやせたのよ!」と教えてくれました。そんな彼女のデスクの上にはサプリメントが常備されています。また、元々美容にはうるさいタイ人女性たち。
最近はダイエットやサプリメントについての話題が以前に比べてずいぶん増えました。毎朝、出勤した後はウォータークーラーからマイボトルにお水を汲んだり、2リットルのミネラルウオーターを持参する人もいます。よく聞けば「身体にいいからたくさん水を飲むことにしている」と話してくれました。
モデルや女優さんを意識して
ほんの数年前までは「運動嫌い」「食べなきゃ痩せる」と、現在の健康ブームとは異なる発言を繰り返していたタイ人女性たち。以前よりもタイ人のモデルさんや女優さんたちの健康を意識した発言が取りざたされ、そういう人たちがプロデュースするスパやヨガスタジオも盛況なようです。
これまで外国人をターゲットにしていたビジネスの数々も、今ではタイの「中間層」と言われる人たちをターゲットにし始めていて、最近はそれがフィットネス事業やヘルスケア事業にまで及んでいるように感じます。
たとえば昨年行われたBIKE FOR MUMやBIKE FOR DADなどのサイクリングイベント。関連イベントも含めて多くの人が参加したようですが、10年前ならありえなかったのではないでしょうか。また、ショッピングモールにはサプリメントやプロテインを置く店がいくつも入るようになりました。ほんの数年前まではドラッグストア全盛でしたが、今ではこのような専門店もでき始めています。
この健康に対する意識の盛り上がり、80年代のバブル期とちょっと似てるような気がしています。所得が増え、余暇にお金を使えるようになったタイ人中間層。海外旅行、美容、健康、ブランド品。すでに小金をもったOLさんの中には投資用にコンドミニアムを買って運用している人もいます。景気が減退してるとはいえ、消費にあまりためらいがないのがタイ人の特徴。
ふくらみ続けている中間層を取り込むために、次はどういうブームがくるかなーとちょっと楽しみに見ています。
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