\タイ人が日本語で答える"ANNGLE-Q"/
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格闘技!?フィットネス!? 最近のタイのムエタイ事情

タイのムエタイ

改めて、タイの国技「ムエタイ」

タイ在住で格闘技に興味のある方ならば皆さん一度くらいは試合を観戦かテレビなどで観た事があるのではないでしょうか。

ムエタイは約500年以上の歴史があるといわれ、有効な攻撃はキック、パンチ、肘打ち、膝蹴り、さらに相手の首などを抱えての膝蹴りや肘打ち、脚をかけて転ばしたり投げ飛ばしたりするものまで有効で、その過激さと高い選手レベルから立ち技格闘技最強と長いあいだ言われて来ました。

一説にはタイ国内のプロ選手は子供から大人まで合わせて10万人以上とも言われています。

貧富の差が激しいタイでは、少し前までは地方出身の貧しい男子はムエタイのチャンピオンになる、女性は夜の世界で生計を立てて金持ちの外国人の旦那を見つけるといったことが一般的なサクセスストーリーでした。ただ、最近は奨学金制度が整備されて経済的にあまり恵まれていなくても大学進学の道が開けたことやインターネット、SNSなどの普及により情報が広くいきわたることで様々なチャンスがあることが広まったことによって以前ほどこの傾向は強くなくなったようです。

それでも、いまだに親がお金の為に子供を地方のムエタイジムに入門させて試合などで日銭を稼がせたりしていることがムエタイの競技人口やレベルの高さを支えています。

「賭け事」としてのムエタイ

ムエタイは古来から賭けの対象としても人気を得て来ました。ルンピニやラジャダムナンというタイの2大殿堂といわれるスタジアムでも賭けが毎日行われて、ちょっと柄の悪そうなお兄さんたちが気合の入った声援で試合を賑わわせています。

子供ムエタイと賭博

そういったこともあって、以前はタイのホワイトカラーと言えるような中流以上と呼ばれる人たちの間ではムエタイには少し冷たい視線が注がれていました。賭けの対象になっている下品なもの、闘犬、闘鶏と同じようなものといった印象でしょうか。

「ブアカーオ」とムエタイ

しかし、今はタイは空前のムエタイブームです。そのきっかけは海外の格闘技ブーム、特に10年ほど前のK1マックスの影響が大きかったと思います。

タイでは海外で評価を得たものを重く見る傾向があります。

ブアカーオと言うタイのムエタイ選手、1流ながらムエタイの2大殿堂ではチャンピオンまで届いていなかった選手がK-1で有名な魔娑斗を圧倒的に撃破して2004年のK-1世界王者に輝きました。その後も大活躍を続け、2007年にも世界王者に輝き史上最強王者と呼ばれました。その当時はタイでの彼の知名度はまだまだでしたが、K1消滅後に活躍の舞台をタイに移してから人気に火がつきました。

ブアカーオがメインで活躍するムエタイ興行に地上波のテレビがつき、今までのムエタイのローカル色が強い興行とは一線を画したファッショナブルでK1のような演出が若者や女性の心をつかみ、そういったイベントが乱立するまでになりました。

「総合格闘技」とムエタイ

一方で世界では、グレイシー柔術がメインで活躍するところからはじまったプライドが発達して世界の強豪たちを一同に介させて人気を博してきていました。これがUFC(アルティメット ファイティング チャンピオンシップ)に吸収され、UFCを頂点とした世界的な総合格闘技(MMA)となっています。しかし、ムエタイを国技とし、既得権益がしっかり定着しているタイではMMAのプロ興行を禁止としました。

これは実は今でも続いていて、ONE CHAMPIONSHIP(シンガポール本拠地のアジア最大の総合格闘技大会)などが定期的に年に数回テレビ中継ありでタイで興行をしていますが、この資格はコンサート開催で許可を得ている状況です。(実際に会場で有名ミュージシャンが演奏もします)

「フィットネス」とムエタイ

最近のアメリカを中心とする世界情勢では格闘技のスポーツ性やゲーム性としての面白さ、ストレス解消としてフィットネスとしての人気が高まっています。それはタイでも大きな影響を受け、先のファッショナブルなムエタイ興行の影響もあってムエタイのトレーニングをフィットネスとして行うジムが大流行しています。

危険なスパーリングなども排除して、ムエタイフィット(名付け親は私のはず。笑)としてパンチやキックしてストレス解消、有酸素運動、程よい筋力トレーニング、楽しいフィットネスとして定着して来ました。うちの道場でも日本人、タイ人の沢山の皆さんが毎日汗を流しに来ていただいており、にぎわっています。実はムエタイ会員は女性のほうが多くて75パーセントが女性、残りが男性という比率です。

バンコク都内にもかなりの数のジムが乱立していますが、質の悪いところは早々に撤退するところも多いようです。そんなわけで、ムエタイジムの隆盛に比べて総合格闘技系のジムは数えるほどしかないのが実情です。ということで、次回は、実際のタイのムエタイジム事情など取材などしながら書きます!

バンコクから押忍!

記念すべき第一回は、タイの格闘技事情を語る上で絶対に外せない国技、ムエタイの紹介をさせていただきました。今回から定期的にタイを中心とした格闘技やフィットネス事情などを連載させて頂く秋山賢治と申します。私は武道と格闘技暦は34年、MMA、柔術、フルコンタクト空手、空道、自衛隊徒手格闘、銃剣道、剣道、ムエタイの経験があります。バンコク在住9年で複合的な格闘技と武道の道場を経営しながら、今後もタイの格闘技事情を自分なりの視点でお伝え致しますのでよろしくお願いします。

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