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【短期集中連載】ブリーラム・ユナイテッドの快挙(中)ー「タイ代表」としてアジアを戦うサムライ、平野甲斐

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出の快挙を成し遂げたブリーラム・ユナイテッドには、一人の日本人選手が所属している。平野甲斐、今季Jリーグ・カターレ富山から移籍してきたばかりの新星だ。

突如浮上したタイリーグへの移籍

平野は日本海に浮かぶ小島、島根県の隠岐の島出身。島内の中学校にはサッカー部がなく、小学校6年生のときに両親を説得して、サッカーを続けるために単身、島を離れたという異色の経歴を持つサッカー選手だ。

大学卒業後にJリーグ・カターレ富山へ入団。そして、3年目のシーズンを送っていた昨夏、知人のエージェントを通じてタイへの移籍話が浮上した。富山への愛着もあり一度は断ったものの、再び秋に連絡をもらうと心が動いた。

「2年目よりも満足の行く結果が出ていなくて、ちょっと環境を変えたほうがいいのかなと。ACLというのもやはり、移籍を決めた大きな理由でした」。

厳しい競争を生き抜き、「快挙」に貢献

だが、平野を待っていたのは外国人としての想像を超える過酷な競争だった。契約などあってないようなもの、という日本では考えられないような生存競争に、心が折れそうになったこともあったという。

「これが『外国人』なのかと…。一時はもうタイ語を聞くのも嫌になってしまって。一人で部屋に閉じこもって、ヘッドフォンをしてインターネットの動画を見ていたような時期もありましたね」。

実際、当初いた外国人選手は7人中5人が解雇されるという厳しさの中、平野は生き残った。見事、信頼を勝ち得てACLグループリーグでも全試合、フォワードとしてスタメン出場。最終戦でも貴重なアシストを記録するなど、「ブリーラム・ユナイテッドの快挙」に大いに貢献した。

「タイ代表」としてアジアを戦う日本人、平野の存在は、決勝トーナメントでもブリーラムにとって不可欠なものとなるに違いない。

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